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2017.07.21 Category| すべての記事
イギリス研修 ビスポーク靴店見学 @Jermyn Street界隈
こんにちは!
ロンドンは、20度前後の気温で湿度も低く、上着を着ていて丁度いいくらいでした。
日本に帰って来てからは、連日30度超えの気温で、暑さが堪えます。ロンドンの気候が恋しいです。
今回は、ロンドンの靴好きにとっては憧れの地であるジャーミンストリート周辺の
ビスポーク店を見学させて頂いた様子を中心に、ご紹介します。
まず訪れたのは、「ジョン・ロブ John Lobb」です。
ジョンロブといっても、エルメス傘下の既製靴を扱うジョンロブ・パリではなく、別会社のビスポーク靴専門店のジョンロブ(通称ロブロンドン)です。
160年以上の歴史があり、今でも代々創業者一族によって経営されています。今回は、代表のジョナサン・ロブ氏を紹介して頂き、見学させて頂けることになりました。
外観には、エディンバラ公、チャールズ皇太子のワラントが掲げられています。
店内は、160年前から変わっていないのではという歴史を感じさせる雰囲気です。
そして、100足以上飾られているサンプルが、どれも素晴らしいです。
作業場は地下にあり、かなり広く感じました。
職人の方が、黙々と作業をされていました。
そして、有名な木型保管室も見せて頂きました。
10,000足以上の木型が積まれ、圧倒されます。
著名な方の木型も沢山見せて頂きました。
こちらは、故ダイアナ妃の木型です。
雑誌、テレビなどでジョンロブの店内は見たことはありましたが、
実際に見学させて頂くと、重厚感、風格が想像以上に凄かったです。職人の方も、誇りを持って仕事をしている様子が伝わってきました。
次に訪問したのは、ジョンロブから徒歩数分のジャーミンストリートにある「フォスター&サン Foster & son」です。
1840年創業のビスポーク靴の老舗で、英国最古のシューメーカーのヘンリーマックスウェルも傘下に持っています。
既製靴の取り扱いもしているため、ジョンロブに比べると普通の靴屋の様で入りやすい雰囲気です。
店内のサンプルで一際目を引いたのが、有名なブリーチのかかった靴です。
2階にある工房では、工房長の松田笑子さんに話しを聞かせて頂きました。
松田さんは、木型やパターンだけでなく、ほぼ全ての工程も担当されています。
イギリスの靴作りは分業制が基本ですが、松田さんが各工程に携わることで高いクオリティを保つことができるそうです。
フォスター&サン では、サンプルの靴も磨かせて頂けることになり、
全部で40足近くを磨きました。
フォスター&サン の工房で靴磨きが出来る機会などないので、とても感激しました。
最後に私事ですが、Edward Greenを購入したことを少し書きます。
今回はDoverを買うことは決めていたのですが、ノーサンプトンのファクトリーショップではサイズが無く、
ジャーミンストリートにあるお店で、購入しました。
イギリスでは、約1,000ポンドで、日本の価格約20万と比べると多少お得でした。
イギリスで販売されているDoverはスクウェアトゥの606ラストで、日本で流通しているのが細身の32ラストです。
左が606、右が32です。どちらもかっこいいですね。
次回もイギリス研修は続きます。
清水
written by 長谷川