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Brift H in ISETAN.

皆様ごきげんよう、靴磨き界のキングこと長谷川です。

久々のブログ更新ですが、皆様にお伝えしたいことは沢山あるのです。

ただその中でも本当に書きたいことだけをブログで紹介させてください。

 

さて、去る1月23日~29日の間、紳士靴の聖地”伊勢丹メンズ館地下一階”にてBrift HのPOP UPショップをやらせて頂きました。

 

 

 

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こちらがメインのディスプレイですが、2019年のテーマは”ヤンキーとパンク”という事で、それを伊勢丹メンズ館に合わせて上品に表現しました。

パネルはひび割れたアスファルト。これはもともと路上の靴磨きから始まったBrift Hの起源を表現しています。ストリートです。

そしてこれ見よがしに輝く金のクリーム達。ゴージャス感を表現しています。成り上がり、ストリート上がりです。

その上にはボロボロの片方の靴と、ピカピカの片方の靴。靴磨きによって靴が化ける魔法を表現しています。詐欺師です。

 

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靴が並ぶ棚の上にもこれみよがしにキンキラキン。

ゴージャス松野もびっくりのゴージャスさを表現しています。成金です。

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使わせて頂いた靴磨きカウンターは、先日リニューアルしたばかりのハイエンドコーナーにある靴磨きカウンター。

実は毎月世界中の靴磨き職人がこちらにイベントで磨きに来ております。キャラバンイベントの裏のキュレーターをわたくしがやっております。

3月には台湾から、4月未定、5月はロシア大会の優勝者のロシア人が来日予定。

 

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後光がさすようにキンキラキンに商品を陳列。成金を表現しています。

 

shimaka

 

Brift Hが誇る女流靴磨き職人、嶋香も参戦。髪の毛もキンキラキンです。

日替わりでBrift Hメンバーが担当させていただきました。

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最近デビューしたばかりの大型(身体)新人の赤塚も土俵入り。じゃなくて参戦。今にもカウンターを壊しそうな勢いです。

 

 

世界一の紳士靴売り場である新宿伊勢丹、メンズ館。

この売り場でPOP UP SHOPが出来たこと、とても嬉しくまた光栄に思っております。

いつかは伊勢丹で、、、という願いが叶いました。

ぜひ来年も開催できるようこれからも精進して参ります。

ご来店の皆様、伊勢丹の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!!

 

written by 長谷川 長谷川

英国より愛をこめて ~Worldchampionship of shoeshining~

Category|すべての記事 靴磨きの彼是

ただいまわたくし長谷川はロンドンにいます。

現地時間5月13日朝5時、ベッドの上であと10時間後に始まる第一回世界靴磨き大会についてブログを書いています。

ファイナリスト3名で行われる今大会は「Super Trunk Show」という靴の展示会?見本市?イベントで行われます。

http://www.theshoesnobblog.com/2017/03/london-super-trunk-show-world-championship-of-shoe-shining.html

自称”世界一の靴磨き職人”の僕がこれは出ないわけにはいかないだろうと思い出場することにしました。

僕が靴磨きを始めて13年の中でこのような大会の存在がなかったですし、過去にもこのような世界中から出場者を募った靴磨きの大会はなかったはずです。

 

このような大会が開催されるという事は世界中でも靴磨きに一種のムーブメントが起きている証拠です。

初代王者の栄冠は日本に持ってきます。

 

ただ今回は大会出る為だけにロンドンに行くのも勿体ないので、あわせて靴の見識を広め、かつ商売につながることもしようとうちのオリジナル商品”THE CREAM&THE CLEANER”をトランクに大量に積んでの訪英。

 

5月10日からロンドン入りし、翌日から精力的に活動してます。

※ちなみに体調は不良。飛行機の中でほとんど寝れず風邪が悪化し、免疫が落ちた所にものもらい発症!でも塗り薬でなんとか悪化を防げた。という状態です”(-“”-)”とほほ。

 

すこしロンドンでの模様を写真でご紹介します。

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到着しました!7年ぶりのロンドン!paddington駅。

 

 

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今回の旅の超強力な味方、ロンドンで音楽学校に通うKOHKIさん。

堪能な英語と靴屋顔負けの知識量で専門的な会話も出来る最強の相棒です。

 

 

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到着した最初に撮影したPaddingtonの街。PM19前くらいですがまだまだ明るい!気温は16度くらいでちょうど良いです。

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ロンドンに到着して最初に口にしたのはやっぱこれでしょ!ということで定番のフィッシュ&チップス。

実は前回来た時には食べなかったので初本場F&Cです、地元でも美味しいと有名なSea Shellにて。揚げたてサクサクで美味かった~(#^.^#)

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翌朝、5時前に起床。機内で寝れなかった&時差ぼけにより身体が疲れ切ってましたが、せっかくハイドパークの近くに宿を取ったんだし。という訳で6時頃からハイドパークを一周しにジョギングへ。外は快晴!気温は8度、寒いけど気持ちよかった~!

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厩舎が近くにあるようで公園内を沢山の馬が走っていました。

さすが英国。こういう光景が普通な国ってなんか凄いですよね。

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一番びっくりしたのはハイドパーク内の池で泳いでいる人たち。

こんな寒い中でも水着で泳いでます。しかも水は結構汚いのに。。。外人の体感温度の違いを改めて認識。

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今回の初朝食は、これまた大定番のEnglish Breakfast。

Liverpool stで大きなAntique Marketがあるというのでその前に腹ごしらえ。ソーセージとベーコンが美味かったな~。

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Marketの写真は取り忘れましたが、大好きな落書きの前で戦利品のBarbourのコートを着て記念撮影。

これで50£(日本円で7500円くらい)ですよ。LOUISLEATHERのライダースとかもありましたがグッとこらえました。

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Liverpool Stはとにかく落書きが多い!レベルが高い!

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ロイヤルワラントを3つ所有する書店Hatchards

 

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Fortnum&Masonで靴磨きをお願いしました。

前回来た時にはBurlington arcadeにしかなかったで初体験。お値段は6£。

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所要時間は約10分弱。全体をクリーナーで拭いた後にコバインキを靴全体に塗布。(内心ギョギョ!)

その後クリーム塗って、ワックスを塗って、最後に馬毛ブラシに水を霧吹きしてブラッシングして終了。

全然光らず残念でした。。。なんで紳士靴の本場なのに良い靴磨き屋がいないんだろう。。。

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その後TURNBULL&ASSERへ。KOHKIさんがタキシード用のシャツを作りたいということで話を聞きに。

地下のオーダーサロンがかっこよかったな~。

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Jarmyn Stでも一際目立つ派手なディスプレイのNEW&LINGWOOD。

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その後近くにあるLOCK &CO HATTERSへ。KOHKIさんの友人が働いているとの事で話を聞いていたら無性にハットがほしくなってしまい。。。

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完全に衝動買いでした。33歳にして初のキチンとしたハットデビューです。

ちなみに写真はRoyal arcadeの中にあるGeorge Cleverley。しっかり飛び込み営業しました。

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その後、ここも行きたかったAlfred Dunhill。

場所はMayfairのあたりで街並みも良い感じ。6月に社員研修でここで靴磨きしたいな~ということで下見に来ました。

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地下のラウンジスペース。とても素敵な空間でした。

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そしてこの日の締めはこれまた英国名物のPIEを食しました。

中には牛肉とマッシュルーム。そこにたっぷりのグレイビーソースをかけて食べる!旨かったなあ~。

今回はKOHKIさんのおかげで英国の食の好感度が半端なく上がりました。全部旨い!

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翌朝はMarble Archの近くにあるCOCOMAYAというシナモンロールが美味しいお店で朝食。

なんか食べてばっかりの旅みたいになってきましたね(笑)ちなみに遊んでばかりでなくちゃんとやることやってますよ!

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朝食をたいらげてから最初に向かったのはFoster&Son。

ショップの二階がワークショップ(工房)になっていて5人くらいの職人さん達がお仕事されてました。

皆さんフレンドリーで楽しそうに働いている姿は刺激をもらいました。

写真左がビスポーク責任者の松田さん、右がKOHKIさん。

 

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最後の仕上げ担当のSOKOLさん。色々と靴磨き談義が出来ました。

 

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その後Holbornにあるロンドンで一番古いお店、THE OLD CURIOUSITY SHOPへ。

このお店は僕が10年くらい前に読んだ”ロンドンのアトリエ”という本で紹介されていてずっと行きたかったお店。

ダイタキムラさんの靴が所狭しと並んでいます。

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シューズデザイナーのダイタキムラさんと記念撮影。

おこがましくも靴は磨かないというキムラさんに”靴磨きの本”を勝手にプレゼント。

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その後美味しいヴィクトリアスポンジを食べたいという僕のリクエストにKOHKIさんがV&Aミュージアムで美味しいヴィクトリアスポンジが食べれるということになって行きましたが結局売り切れで食べれず。

向かいにある自然史博物館でステゴザウルスの本物が見れるというのでチラッと見に行きました。英国ってすごいな~!

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軽く寄るつもりが楽しくなって結局いろいろと見て回り。

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また場所を移動してSouth FieldにあるDAVID SAXBYへ。

このお店は日本でいうOLD HATです。名前が違うので普通分かりませんね。日本のOLDHATとは違い主に礼装を多く扱っています。

この時期になるとアスコットを観に行く方がモーニングを買いに着たりするようです。

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店内の様子、KOHKIさんとSUMがなにやら楽しそうに話しています。

ショーケースの中にはJOHN LOBBのBESPOKEなどが乱雑に置かれているのを見てこれまたロンドンらしいな~と感じました。

 

とこのブログを書き始めて気づいたらもう7時前!

この2.5日間がどれほど濃厚だったか。。。写真は撮っていませんがSavilrowのGaziano&Garlingでも飛び込み営業したり、JOHN LOBBの当主にアポイントメントを取りにいったりとなかなか忙しく動き回っていました。

 

 

という訳で本番は今日!!

僕が今まで培ってきたこの靴磨きの技術は果たして世界を制すことができるのか。

ずっと世界一になると言ってきた僕が今このチャンスを逃すわけにはいきません。

ただ自分を信じて全力で挑みます。

 

ロンドン現地時間15時スタート、日本時間23時スタート。

この大会の模様は僕のインスタグラムアカウント yuya.hasegawa.brift.h で生中継でお送りします!

(フォローして頂ければ見れます。)

 

20分間で誰が一番靴を美しく磨けるか?

日本代表、長谷川裕也 出陣です!!!行ってきます!!!

 

written by 長谷川 長谷川

【靴磨きの本】に載っていない知りたい事あれこれ

皆様ごきげんよう、世界一かっこいい靴磨き職人こと長谷川です。

世の中はリオ五輪一色ですが、僕は東京五輪の靴磨き個人での金、Brift Hとして靴磨き団体金を目指し日々靴磨きの練習に勤しんでおります。

東京五輪ではアメリカ代表のジョンとスウェーデン代表のステファンとのメダル争いになりそうです、ドーピング検査だけは引っかからないように気を付けます。

さて今日はまずブラッシング時の手首のスナップ強化の為にまずは指立て100回から、、、、と冗談は顔だけにして。

 

それにしても毎日メダルラッシュが続いてとっても嬉しいですね。

自宅にテレビがないのでネットでのニュースなどでしか情報は得てないのですが、こういう時はテレビ画面で感動を味わいたいですね。

これは真面目な話で、昨年スウェーデンで靴磨きの世界大会?ヨーロッパ大会?が開催されたんです。

同じ靴を同じ道具で20分間磨いて誰が一番きれいに磨けるか。という大会の内容だったのですが、写真からでもレベルの高さが一目瞭然でした。

ぜひいつか靴磨き世界大会を開催したいと思って居ますのでその時は日本応援団の皆様ご声援宜しくお願いいたします!

 

という訳で日夜日本ならず世界中に靴磨き文化を広めようと奮闘しているわけなんですけど、6月25日に発売されました僕の初出版本「靴磨きの本 THE SHOE SHINE BOOK」がお陰様で3刷目も決まり着実に世の中の靴磨きに興味ある方、そうでない方にひろまりつつあります。本当に皆様ありがとうございます!

 

 

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今回の本は初級編として基本的な靴磨きの知識、技術をメインに、その他革靴との付き合い方について読みやすいようにまとめましたが、本当は書きたかった細かい話はいくらでもあるのです。

そこで、今回この本を買って頂いた方が必ずやぶち当たる疑問について2つ書きたいと思います。

 

1、メダリオンの靴ってどうやって磨くの?上手く磨けないんでけど。

2、鏡面磨きした靴が少し擦れた時どうやって直すの?

 

まずのメダリオン(穴飾り)の靴の磨き方ですが、基本的には特に大きな違いはありませんが少しコツがあります。

 

擦れ2

 

メダリオンの靴はクリームを塗ると上の写真のように穴飾りにクリームが入ってしまいます。

そんなときはブラシで穴をほじるようにブラッシングしてください。

 

擦れ3

 

そうすると綺麗に穴に詰まったクリームが取れますので問題ありません。これはワックスも同様です。

そして、メダリオンの靴の鏡面磨きが少し難しいのですが、穴に水が浸入して光らなくなる危険があります。

鏡面磨きの水を付ける時に穴飾りに垂らしてしまったり、濡れた布で何度も何度も穴飾り部分を触っているとジワジワと濡れてきます。

 

擦れ4

 

なので、上の写真のようにファーストタッチは穴飾りがない部分から磨くようにしましょう。

水を垂らすときも穴に入らないよう同様に端に垂らします。重要なのはファーストタッチを穴飾り以外から始めるという事です。

あとは普通に磨けば大丈夫です!!

 

 

つぎに、鏡面磨きした後につく細かい削れキズを直す方法です。

これは誰しもが悩むことだと思います。一日履いていればキズの一つや二つ付きますよね。

そんなときに毎回クリーナーで落として、クリーム塗って、ワックス塗って。。。。なんてしてられません!し、しなくて良いです。

ではどうするか?

下の写真が擦れた状態の靴です。

キズ1

 

縦に横にとワックスが削れて浅いキズになってますね。

コツは、乾拭きでキズの周り全体を拭きとってワックス層の段差を無くすことです。

キズ2

 

汚れ落とし用の布で良いのでちょっと力を入れてゴシゴシ拭くと鏡面のワックスが取れてキズが目立たなくなります。

 

キズ3

 

これくらい拭き取ってください。(上の写真)

全体的にワックス層が取れるとキズとの段差がなくなりキズがなくなります。

 

キズ4

 

そしてその部分だけワックスを少し塗って鏡面磨きをします。全体にやると厚塗りになってしまうかもしれませんので

基本的には乾拭きした部分だけ鏡面磨きするイメージです。

キズ5

 

これが完成形です。

キズはすっかり目立たなくなりましたね、これでアップデート出来上がりです。

 

いかがでしたか?

細かい事を書くとかなり沢山あるのですが、一応はその辺のQ&Aもページとして作っていますのでご覧いただければと思います。

ぜひお盆休みある方はまとめて靴を綺麗に磨いてみましょう!

当店はお盆も休まず営業しておりますのでもちろん磨きにもいらしてくださね( ^)o(^ )

それでは暑さに負けず夏を楽しみましょう~!

 

 

written by 長谷川 長谷川

「靴磨きの本 ~THE SHOE SHINE BOOK~」予約受付開始

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皆様ごきげんよう、靴磨き界のホープ、ミスターAtoZこと長谷川です。

今日は前から何度か告知していた長谷川初の著書がとうとう出版目前という事でこの本について書かせて頂きます。

 

その名も「靴磨きの本~THE SHOE SHINE BOOK」です。完全に実用書です。予価1300円+税。

AMAZONで予約販売開始しました。➡http://www.amazon.co.jp/dp/4750514764

 

テーマは「一家に一冊!」という事で、読んでいる方が実践しやすいように分かりやすく丁寧に靴磨きについて書きました。

この本を読めば誰でもプロのような靴磨きが出来るようになる!という事で写真を大きく使い細かく解説しているので靴磨きの全行程だけでも

20ページ以上を割いて解説してます。

それ以外にも、起毛素材、コードバン、ガラス革てエナメル、爬虫類の革、スニーカーまで!!多種多様な素材の靴磨き方法まで網羅してます。

しかも。。。。自宅で出来るキズ補修の方法や、シミ補修など裏技も本の後半「より極めるページ」では公開しちゃってます。

 

靴磨き以外の基本的な革靴に関する知識も書いているので、革靴をこれから履く新社会人の方や初心者の方が読みやすいように作りました。

とにかく「分かりやすくて、美しくて、ためになる。」を意識して作ったのでマニアな方には物足りないかもしれません(笑)

 

世界的にも靴磨き専門の実用書というのは無いと思うので、この本がゆくゆく色んな言語に訳され世界中の靴磨きのスタンダードになれば良いなと思い、THE SHOE SHINE BOOKと銘打っています。大変烏滸がましいですが。

 

巻頭にも書いているのですが、僕は2004年に100円ショップで買った靴磨きのセットを持って東京駅の路上で靴磨きを始めました。

その頃は靴磨きのやり方なども全然分からぬままただただ日銭を稼ぐ為に靴磨きをしていました。ある時お客さんに「君ね、下手くそだから他の靴磨き屋さんの所行って勉強した方が良いよ。」と言われました。その時初めて自分が靴磨き下手くそな事をしりました。それならば、と近くでもう40年以上も靴磨きをしているおじさんの方々の所へ行きました、でも弟子入りするつもりも無ければ頼み込んで教えてもらう勇気もなかったので遠巻きにどうやって磨くのか観察しました。すると自分では絶対にありえない程靴がピカピカになっていくではありませんか。完全にやられました。

おじさんの後ろを何度も歩いて使っている道具を覚えてからその足で道具を買いに行って自宅で見よう見まねで試したら見事に靴が光りました。この時の感動は今でもはっきり覚えています。そこから靴磨きの奥深き世界にのめり込んでいきました。

自分なりに考えうる方法で靴磨きを勉強しました。当時は靴磨きの本やYOUTUBEも無かったですからね。

東京にいる靴磨き屋さんにはほとんど磨いてもらいました、神保町行って靴や革系の本から古いファッション雑誌まで少しでも靴磨きの事が書いてあれば買いました、靴クリーム会社のイベントや専門のセミナーにも行きましたし、都立皮革センターで革の講習会も通って、中古靴20足くらい買ってレンジでチンしたり煮たり焼いたり(笑)もちろんインターネットも靴愛好家の方のブログなど少しでも靴磨きの情報がないかと探しました。 

結局これといった情報はあまりなく、集めた全ての点を自分で線にするしかありませんでした。でもその時の無駄でもあったような試行錯誤の勉強が今の基盤となり新しい技術を生む発想の源になっているのです。一つ一つの発見が感動的でした。

この本はその一つの集大成です。どんな方にも愛すべき革靴を大切に長く愛用して頂くために必要だと思われる靴磨きの知識、技術を出来る限り分かりやすく丁寧に書きました。

ぜひとも何か革靴の事で困った時には開いてもらえるようなあなたの相棒本にして頂ければこんなに嬉しい事はありません。

今回のこの本が出版されるにあたり改めて多くの方々のサポートがあったからこそ出来上がったのだと感謝の気持ちでいっぱいです、この場を借りて僕の周りの皆様に御礼申し上げます。

 

世界の足元に革命を。

皆様、ぜひとも宜しくお願いいたします!!

 

written by 長谷川 長谷川

お知らせ。そして久々にスエード靴のお手入れについて。

こんにちは。事務員 小林です。

今日もあったかいですね~。

家の中の緑に寄生している虫が、なんだかどんどん増殖している気がします。

 

 

さてさて、ここしばらくはお知らせばかりで申し訳ないのですが、

大事なお話ばかりなので、繰り返しにはなりますが、今日もまずお先にお知らせさせて頂きます。

※その下にはいつも通りのブログがあります!

 

~ARIZONO NIGHT~

開催日時:430 土曜日 20:ooL.O.AM000 CLOSE AM100

4月末をもって退職する職人 有薗 が、営業時間後に店内カウンターで皆さまの靴を磨かせて頂きます。

有薗の地元、鹿児島のおいしい焼酎や鶏肉をご用意しますので、カウンター磨きをされない方でも、お気軽に遊びにいらして下さい!

カウンター磨きご希望の方は、お電話にてご予約下さい。

 

5/1(日)からの変更について

①     磨き、その他磨きを含む施術の料金を改定させて頂きます。

※詳しくはこちらをご確認ください。

 

②     職人指名について

これまでの告知で、ご指名を頂く場合は全職人、指名料を頂く形で告知させて頂きましたが、

指名料を頂くのは下記2名のみに変更させて頂きます。

 

  • 長谷川 裕也 ¥2,000 
  • 北見 健浩 ¥1,000

 

③     店内カウンター磨きは、予約制とさせて頂きます

店内カウンターでの磨きをご希望のお客様は、事前にお電話にてご予約下さいませ。(当日のご予約も可能です)

カウンターでご覧にならずお預かりし、当日中の仕上げご希望の方も、事前にご連絡頂けますと幸いです。

※お預かりの場合はご予約状況によっては数時間お時間を頂く場合がございますので、恐れ入りますがご了承下さいませ。

 

諸々の変更によりお客様にはご不便をお掛けいたしますが、

職人一同、さらなる技術、サービスの向上に全力で努めてまいりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

今週もお知らせから始めさせて頂きましたが、ここからはスエード靴のお話です!

「スエードもお手入れできるんですか?」というご質問をよく頂くのですが、はい、もちろんできますよー!

 

表革(おもてがわ、所謂、よくある革です)とは素材が全く違うので、お手入れ方法はスエード独特の方法です。

表革は革の表面が使われており、スエードは革の裏面なんです。

(スエードとよく似た素材でヌバックがありますが、これは革の表面を起毛させています)

 

スエードは秋冬のイメージが強いかもしれませんが、最近は春夏でも明るい色のスエードもよく見かけるようになりました。

そしてスエードにはこんな特徴があるので、靴選びの際にもお薦めの素材ですよ。

 

雨に強い

起毛している為、水分が染み込みにくい。なので、意外に雨用の靴としてお薦めなんです。

加えてソールがラバー素材ですと、最強ですね。

 

お手入れが楽ちん

スエードはブラッシング&スプレーのみで甦りやすい素材です。

表革のようにクリームを塗り込む等の手間がない為、お手入れはお手軽だと思います。

 

傷、クラック(ひび割れ)ができにくい

経年変化のクラックにお悩みの方は多いですよね・・・。

 

 

表革のレザーのように「育てる」といった素材ではないですが、

上記のように扱いやすい素材ですし、表革ほど畏まらず、カジュアルに履いていただけます。

 

 

ではでは、スエードのお手入れ方法をご紹介します。

まずは早速、Before&After

 

Before

1

 

つま先の毛がつぶれて寝てしまっています。

2

 

After

7

色が抜けて毛もぼさぼさしていたのが、色が濃くなって引き締まりました。

  

お手入れ① 】

スエードブラシで全体をブラッシング。
3

 

お手入れ② 】

今回のように毛が寝ている所や、ブラッシングでは落とせない黒ずみの汚れなどをヤスリで削ります。

(毛が寝ている所はヤスリで毛を起こします)

4

 

お手入れ③

毛がぼさぼさになっている所は、火であぶって毛先を焼きます。

これによって毛がととのって、表面がなだらかになります。

※ベージュ等の薄い色だと焦げてしまうので、薄い色には行いません。

5

 

お手入れ④ 】

最後にスエードスプレーを吹きます。

スプレーによって、補色、栄養補給、防水を行います。

6

毛がととのい補色されることで、全体が引き締まりました。

 

 

ご自身でお手入れされる際は、

ヤスリやアルコールランプはあまりご自宅にないと思うので、

スエードブラシで埃を掻き出し(表面に軽くついている汚れでしたら、取れます)、

スエードスプレーで補色を行うだけでも、十分にきれいになります。

(ちまちまですが、アルコールランプはライターでも代用できます)

 

表革用のクリームに無色があるように、スエードスプレーにも無色がありまして、無色でしたら何色の靴でも使えます。

(ただし補色効果はありません)

 

スエード用のお手入れ用品もお店やWEB SHOPでも販売しておりますので、よろしければご覧ください。

そしてご質問等ございましたら、いつでもお気軽にお問合せください!

 

 

それにしても、世の中もうすぐゴールデンウィークですね~。

当店は毎週火曜日の定休日以外、変わらず通常営業いたします!

5/3の火曜日のみ、お休みを頂きます)

 

ではでは、小林でしたー。

written by brift-h brift-h

「靴磨きの本」制作中です。

皆様ごきげんよう、ミガキの極み乙女のボーカル長谷川です。
今日もピッカーと素敵な靴達を磨き上げております。
最近は今までの靴磨きのノウハウをまとめる卒論を書くのに忙しい毎日です。。。。

と冗談はそこまでにして、卒論は嘘ですが、実際にわたくし、、本を作成しております!

4月に出版予定なのですが、どんな人も靴が綺麗に磨けるようになる「分かりやすくて」「美しくて」「本格的」な靴磨きの実用書を出します!

テーマはずばり「一家に一冊」。

この一冊があれば、靴磨きにお困りな方は一発解決。
お気に入りの一足を長持ちさせたい方や、足元の重要性を伝えたい新社会人の方。
成人のお祝いなど、とにかく一家に一冊あるべき本を作成してます。

めざせタウンページ!!

 

ちなみに、皆さん靴磨きの本って読んだことありますか?
じつはあんまり世に出ておらず、まだまだ実用書としてしっかり作られているものは少ないのです。

今日はいくつか世に出ている靴磨きに関する本をご紹介します。

 

まず一冊目!

実はわたくし、8年くらい前に靴磨きのノウハウをご紹介しております。

その名も「男の家事」!!
男の家事

 

これはまだBrift HをOPENする前の自宅で靴磨きをしていた時のものです。

表紙はボーカル長谷川が靴を磨いている写真。

一般的な靴磨きを初め、鏡面磨きから革靴の水洗いやシミの消し方など巻頭10Pくらい技術を公開しております。

その他にも、アイロンの掛け方。鍋の洗い方。グラス磨き、ボタンの縫い方まで幅広く男のこだわり系の家事を載せてます。

 

お次は、NHKテレビテキストから出ているこちら!!

NHKテキスト

 

彩革の匠の安富さんがNHKで放送したのをまとめた一冊。

安富さんは革靴を水拭きする靴磨き方法を推薦している方です。

こちらはかなりクオリティの高い本で、僕も勉強になりました。

シンプルで読みやすく、サクッと読めます。お値段も安くて良いですね!

ぜひ普通に革靴をケアするにはお勧めの一冊です。

 

そして今現在、一番マニアックな靴磨き本といえばこちら!

究極メンテナンス編

 

メンズEX別注。最高級靴読本 究極メンテナンス編

これはもうマニアック過ぎて普通の人は読んでられないでしょう。

好きな方には堪らない一冊ですよね、ちなみにこちらも表紙はボーカル長谷川の手元です。シャツが擦れてます、お恥ずかしい。。。

う~ん、この本はまあ何というかちょっと分かりにくいですかね。

それぞれ色々な人が出て色々言ってますが、何だかちょっと僕はあんまり好きではありません。もっと軽くいきたいですね。

でもここまでマニアックに追求した本はないので、ぜひお好きな方はマストバイの一冊だと思います。

 

と、数少ない靴磨きにまつわる書籍たち。

僕も携わっている事が多いのですが、今回自分で本を作るとなると気合の入れ方が半端ないです。

なんてたって一家に一冊ですからね。

どんな方も読んでいて分かりやすく、自分でも靴磨きが出来る。成功する。

そして困った時にその本を開けば直し方が分かる。

そんな本にしたく制作しております。

 

ちょっとだけですが、撮影初日の模様を公開します。

 

 

靴磨きの本1

 

 

全てのアングルに最高にこだわるカメラマンYさん。

「もっと向きを手前に!・・・・・いや角度ももうちょっと上げて!」

どれが向きでどれが角度かよく分からず半日を過ごしました。

 

 

靴磨きの本2

 

 

その場で撮影した写真をマックでチェック。

美しい写真が盛りだくさんで大興奮です。

途中、手が乾燥してきて自分の指がおじいちゃんの指みたいになってきて何度かクリームを塗りました。

もちろんハンドクリームではなく、当店オリジナル栄養クリーム THE CREAMを塗りました。

 

靴磨きの本3

 

 

これは靴を俯瞰で撮った一枚。

といっても自分のiPhoneでの撮影なので、実際はこんなもんじゃあございません。

とにかく分かりやすく、見ていて楽しい美しい本を作りたいのです。

 

と、初日の撮影は朝から夜中まで続きました。

途中カメラマンYさんの魂が抜けてしまい廃人のようになって心配しましたが、素晴らしい本になると確信した初日でした。

 

これからまだ撮影は続きますし、この後いつも当店のアートワークをお願いしている清水さんのイラストも入ったりとかなり楽しみな感じです。

 

ミガキの極み乙女。

 

ぜひ皆さん、4月に出たら買うベッキーです。

 

また詳細分かったらこちらでお伝えしますので、何卒よろしくお願いいたします!

 

written by 長谷川 長谷川

OWL WISDOM

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