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料金改定についてのご案内

皆様ごきげんよう、靴磨き界のMake it 21こと長谷川です。

今月13日に神戸大丸店のイベントでご一緒したショーンKさんが大変な話題になっているようですね。

実はJ-WAVEのMake it 21というラジオ番組で9年前にゲストで出演させて頂いた事がありまして、それ以来の久々の共演をとても楽しみにしてご一緒したイベントのあとすぐだったのでとてもビックリしました。

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※これは9年前のラジオ番組に出させて頂いた時に撮影した写真。

僕は2度お仕事ご一緒しただけですが、ショーンさんはとても紳士で大好きな方です。学歴詐称があったにせよ逆に長い間あれだけの仕事(make it 21は16年も続いている番組との事です。)をするのは実力がないと出来ない事ですし、先日も控室で居座って散々お話しさせて頂きましたが本当に気さくで素敵な男性だと思います。

 

という訳で僕は高卒なので、そろそろハーバード大学卒にプロフィールを変えようと思います。

 

なんて、冗談を言っている場合ではありません。

この度は当店をご利用頂いている皆様に大切なお知らせがあります。

迷いに迷ってここ数年悩んだ末に、この度5月1日より料金改定を行います。

 

まずは以下、ご案内をご覧ください。

________________________________________________________

 

お客様各位 

 

料金改定についてのご案内

 

拝啓

皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は、当店をご愛顧頂きましてまことに有難うございます。

 

さて、お陰様で2008年の開店以来多くのお客様に支えられ今に至ります。2011年にはリニューアルオープンをし、今の料金体系になりました。しかし長期に亘り値上がる靴磨き資材、家賃や消費税増税も重なる中で価格の維持に努めてまいりましたが経費増を吸収しきれず、経営を圧迫する事態となっております。

 

つきましては、まことに遺憾ではございますが、下記の通り一部料金を改定させていただくことになりました。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

敬具 

 

【価格改定の実施時期】 2016年5月1日(日)

 

【新料金体系】

○THE BRIFT (靴磨きフルコース) パンプス  シューズ  ロングブーツ

       【当日】       2700円   4000円   5000円

       【翌日以降】     2200円   3300円   4000円

       【一週間以降】    2000円   2700円   3500円

○その他

 

【新サービス体系】

○【カウンターでの靴磨き】予約制。

○【職人指名料】マスタークラス2000円 レギュラークラス1000円

※靴磨き職人を指名することを出来るようにいたします。

マスタークラス

レギュラークラス

長谷川 裕也

北見 健浩   山地 惣介

嶋香 友那   小谷 祐輝

 

○カウンターで靴磨きをご利用のお客様に提供するドリンクの変更。

アルコールメニュー 500円~ ※ソフトドリンクは現状通り無料提供。

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この度、料金体系を変えるに一番の苦渋の決断はカウンターでの靴磨きの料金をかなり上げたことです。

当店のTHE BRIFT(靴磨きフルコース)の場合、一足約40分~60分ほどの時間を掛けて磨いていますが、同じ靴磨きをするでもお預かりして工程毎にまとめて靴磨きをするとかなり時間は短縮できます。ただカウンターでお一人様ずつ磨きますとどうしても1時間弱かかってしまいます。

それを現状の2500円で提供するにはかなり厳しい経営状況になってしまいました。

なので最後の最後まで大変迷いましたが料金を4000円に変更させて頂きます。ただ、お預かりに関しては出来る限り値上げをしないように設定いたしました。

 

また当店で多くのお客様のご希望にあった「靴磨きを見ながらお酒を飲みたい!」もとうとう実施します。500円~で酒類は来てからのお楽しみでお願いいたします。そんなに多くのお酒は置けませんが最善を尽くしたいと思います。

 

日々ご愛顧頂いている皆様には大変心苦しい変更ばかりです。ただ少ない職人で品質も守り、ビジネスとしても生き抜くためには避けては通れない道だと思っています。この決断をしたからには当店人員一同、益々靴磨きの品質を上げて皆様に認めてもらえるよう精進をしてまいります。

何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

 

written by 長谷川 長谷川

よりくわしく。

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全国の「靴好きだよ&靴磨きも好きだよ系」男子、女子の皆さまこんにちは。

 

「花粉症?何それおいしいの?系」男子のこたにです。

 

 

先週までの寒さが嘘だったかのような気温ですね。

 

ぽかぽかで気持ちいいです(花粉症の方々はとても辛そうですが)。

 

こんな日はお昼ごはんを食べた後大草原に大の字になって昼寝がしたいものですね。

 

まぁ、このBLOGを書いている今現在は思いっきり雨なんですけどね。

 

 

・・・

 

 

さてはて本日のブログの内容ですが、先週のブログでは我々の磨きメニュー”The Brift”の工程の説明をさせて頂きました。

 

なんとも工程が多かったですね。それらをざっと写真付きで説明をさせていただいたのですが、

 

今回はクリームまでの工程、つまり靴の寿命を永くするための工程の説明をより詳しく、ズームアップしながらご説明したいと思います。

 

おそらく長くなると思いますがどうぞよろしくお願い致します。

 

 

1、靴紐を外し、アルコールを含ませたコットンで
靴内を綺麗にします。

→細かく説明しようがないですが、ライニング全体、特につま先までしっかりとコットンで除菌&ホコリをがっつり取ります。

 

2、コバを紙やすりで削り、整えます。

→ここで使う紙やすりですがコバを削るやすりは「150番手」と「280番手」を使い分けています。

ほとんどのものは「150番手」で削りますが、比較的すでにコバが整っている場合は細かい「280番手」で優しく削ります。

アッパーのコンディションはもちろん、コバのコンディションもしっかり見ます。

 

 

3、削った部分をコバインキで補色をします。

→コバインキも様々あり「革用コバインキ」と「早染めインキ」を使い分けています。

左:「革用」 右:「早染め」

無題

レザーソールなら「革用」、ダイナイトドットやリッジウェイソールなどのラバーソールの場合は「早染め」といった具合です。

 

色展開は「チャ」「コイチャ」「クロ」の3色展開です。それぞれコバの色に近いもので着色をしていきます。

 

 

4、シューツリーを入れ、履きジワを伸ばします。

→これこそ細かく説明しようがありませんね(笑)割愛します。

 

 

5、馬毛ブラシで、ホコリを払います。

→出ました「Brift H三大ブラシ」の初号機「馬毛ブラシ」です。

ここで全体のホコリを払っていくのですが重点的にしっかりブラッシングするのは写真の黄色の囲い部分。

無題1

無題2

コバの溝、タンの隙間です。この部分もしっかりホコリを取ります。

 

 

6、指に巻いた布にクリーナーを少量ずつ取り、
古いクリーム、ワックスを除去します。

→はい、このクリーナーの工程ですが、実はここが一番難しい工程なんです。

ここはもう血眼になって革のコンディションをチェックします。もちろん一瞬のうちに、です。

黒以外の色物の場合は特に、それぞれ靴によって色ののせ方が違います。

・染料で革の中から色を入れているもの

・顔料が多めで表面上に多く色がのっているもの

・完全に上から塗装をかけ表面にしっかりコーティングがしてあるもの、etc…

言ってしまえば何通りもあります。

また、革によっても色が定着しやすいものやそうでないものもあります。

そのため、クリーナーで一生懸命ワックスを落として…あれ?クリームで色が入らない! なんていう可能性もあるわけです。

つまり、このクリーナーの工程は命がけです。攻めるか慎重に行くかはあなた次第…ぁ、ぃぇ、靴次第です!

 

 

7、乳化性クリームを少量取り、指でマッサージするように
塗り込みます。

→この指でクリームを塗り込む理由ですが、一つは体温でクリームを温めながら塗り込むことで浸透率を上げるため、

もう一つは指で革のコンディションがわかるため、があります。

また、基本的にはオリジナルシリーズの”The Cream”を使いますが、場合によっては他のクリームを使うこともあります。

それも、革次第、靴次第です。

 

 

8、コバブラシでアッパーとウェルトの隙間にも、クリームを入れます。

→ここもとっても大事。このコバがホコリで白っぽくなっていると靴がキレイに光っていてもまとまりが悪い仕上がりになります。

無題この写真、個人的にシュールで好きです(笑)

絶妙な反り具合のこのコバブラシで、ウェストの括れた部分にもしっかりクリームを入れていきます。

「神は細部に宿る」です。

 

 

9、豚毛ブラシで全体に力強くブラッシングをしてクリームを馴染ませます。

→続いて「Brift H三大ブラシ」の2号機「豚毛ブラシ」です。

もう力いっぱいブラッシングしてください。

懸念される方が多いですが、豚毛ブラシで革に傷が付くことはありません。

また、「コードヴァンは柔らかい馬毛のブラシでブラッシングした方がいいんですか?」というご質問を多くいただきますが、

答えはNoです。強くブラッシングしなければ革の中に栄養が浸透しませんし、そもそも馬毛ブラシとクリームの相性は悪く、ベタつきの原因になることがあります。

強くブラッシングすることでツヤもしっかり出てくれます。

 

 

10、布で余分なクリームを乾拭きします。

→豚毛のブラシで革の中にクリームを浸透させたあとは、表面に残った浸透しきらなかったクリームを拭き取っていきます。

ここでしっかり拭き取っておかないとその後のワックスの定着が悪くなります。

 

…といった具合です。

 

クリームを乾拭きしたあと、一番時間のかかるポリッシュ(鏡面磨き)の工程に入っていくわけです。

 

これまで説明した通り、これらの工程を細かいチェックを同時進行で行いながら約40分前後で完了させていくわけです。

 

そうなんです、結構大変なんです。

 

サラーっと磨いているようには見えてしまうかもしれませんが、実際にはなかなかな緊張感をもってやってるんです(笑)

 

 

と、いったところで予想通り長文になってしまいましたね。

 

読むだけで疲れてしまっていたら申し訳ございません。

 

何かご不明な点等ございましたら、靴磨き以外でももちろん構いませんのでお気軽にご相談ください。

 

 

これからも一足一足丁寧にお客様の足元を元気にできるよう、精進してまいります。

 

それではこの辺で。

 

 

こたに

 

 

P.S.
下に出る「written by 北見」は華麗にスルーしてください。

written by 北見 北見

Brift H 磨きの工程

Category|すべての記事

こんにちは!

ここ数日は寒い日が続いていますが、
段々日も長くなり春が近づいますね

花粉症の自分にとっては、3月は1年で1番辛い時期です。
この時期は室内で靴磨きをするに限ります。

今回は、今までブログで紹介したようでしていなかった、
Brift H の靴磨きの工程をご紹介致します。

1、靴紐を外し、アルコールを含ませたコットンで
靴内を綺麗にします。

FullSizeRender (14)

2、コバを紙やすりで削り、整えます。

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3、削った部分をコバインキで補色をします。

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4、シューツリーを入れ、履きジワを伸ばします。

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5、馬毛ブラシで、ホコリを払います。

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6、指に巻いた布にクリーナーを少量ずつ取り、
古いクリーム、ワックスを除去します。

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7、乳化性クリームを少量取り、指でマッサージするように
塗り込みます。

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8、コバブラシでアッパーとウェルトの隙間にも、クリームを入れます。

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9、豚毛ブラシで全体に力強くブラッシングをしてクリームを馴染ませます。

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10、布で余分なクリームを乾拭きします。

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11、鏡面磨きをするを部分を重点に(コバ、甲など全体にも)、指でワックスを塗っていきます。

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12、ネル生地の布を指に巻き、最初に水を少量取り、
次にワックスも少し取ります。

FullSizeRender (27)

13、芯の入っている爪先・踵を中心に、
ワックス、水を少しずつ塗り重ねていきます。(この工程が一番時間が掛かります)

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14、つま先、踵にワックスをしっかり重ねたら、鏡面にしていない部分(甲、サイド、コバ)に豚毛ブラシで、
ブラッシングをしてワックスを馴染ませます。

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15、靴紐を通し、少し水を付けた山羊毛ブラシで14の工程と同じ部分に、
ブラッシングをして艶を出します。

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16、布の綺麗な部分に水を付け、縦方向に磨き、
調整、仕上げを行います。

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17、靴底の革の部分にソールオイルを塗ります。

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以上で完成となります。

IMG_1359

写真、文章ではなかなか細かい部分が伝わり難いのです。
靴磨きに興味持った方は、
是非目の前で磨きの工程をご覧頂きたいです。

皆様のご来店をお待ちしております。
※カウンターでの磨きをご希望の際は、ご予約の方が優先となります。
※磨きの時間は、45分~60分ほどお時間を頂きます。

清水

written by 長谷川 長谷川

増えてます!チャールズパッチ。

Category|スペシャルな施術

こんにちは。もうあっという間に3月ですね~。

ちらほら、春が香ってきてますね。早く春服が着たーい!!わくわく。

と同時に、異常な食欲の日々を送っています。

おもわず「異常な食欲」で検索しちゃいました。

睡眠不足や眠りが浅いと、食欲が増すらしいですね。初めて知りました。

 

ということで、本日は働き者(自称)の事務員 小林がお届けします。

最近はクラック(ひび割れ)の靴を「チャールズパッチでお願いします」とチャールズ指名お持ち頂くことが多くなりました。

皆さま当ブログをご覧頂き、「チャールズパッチ」を知って頂いているようです。

ありがとうございます!

 

でも振り返るとここ最近、チャールズパッチのお話を全くしていなかったので、

本日は久々に、チャールズパッチで補修させて頂いた靴をいくつかご紹介します。

ぜひ参考にして頂ければと思います!

 

久々なので、まず「チャールズパッチ」の軽い復習からいきます。

靴は履いているとどうしてもクラック(ひび割れ)ができることがありますよね。

勿論できない靴もありますし、クラックの原因は複合的ですが、革の運命でもあります。

 

当店ではクラックの補修も行っていますが、

クラックの深さ、革の色、革質等々によっては、クラック補修ができない、お勧めできない場合も多々ございます。

そんな時に、このチャールズパッチの出番です。

 

「パッチ」は所謂「パッチワーク」などののパッチで、つまり「革当て」です。

で、「チャールズパッチ」は、”クラックの上に新しい革を縫い当てて、クラックを隠す”という補修です。

補修+軽くリメイク、といった所でしょうか。

 

では、パッチはどんな形になるのでしょう??

【クラックの場所と範囲 ✖ 靴のデザイン】だったり、

パッチをなるべく目立たせたくない~、いやいや逆に目立たせたい!補修した感じを楽しみたい!等のお客様のご希望などから

強度も考慮しつつ、形を決めていきます。

 

 

では早速ご紹介していきます。

Before。ぱっくりひび割れています。

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After。パッチ施術後。

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1ヶ所 約¥8,000~

 

こちらはUチップのU字の下まで、パッチを縫っています。

更に細かくお伝えすると、カンヌキ(羽根の付け根)を一度解体してその下にパッチの革を入れ込み、

またカンヌキを縫い直しています。こうすることでパッチの強度を高めます。

Uチップのモカまでクラックができている場合は、モカの上までパッチをかぶせてモカを再現します。

 

お次はこちら、ぽってりとした形がかわいいBIRKENSTOCK。

※ここから全てBeforeがなくAfterのみになります。すみません・・・。

パッチのある所にクラックが入っていたんだな、と想像して下さい。

 

両足の外側にパッチさせて頂きました。かなり馴染んでいると思います。

2-1

1ヶ所 約¥8,000~

 

ここです。

こちらはカンヌキは解体せず、カンヌキ手前でパッチを縫っていますが、

U字部分は一度解体 → U字の下にパッチの革を入れ込み → 再度縫い直しています。

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斜め前からと正面から。

正面から見るとパッチをしているのはほぼわからないですね。

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お次はAldenのフルブローグ。

右足のみを半円型でパッチさせて頂きました。

今後ブリフトパッチ(後述参照)を見据えて、今回は負担が最小限になる形です。

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1ヶ所 約¥6,000~

 

半円型です。

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斜め前から。

フルブローグの飾りの多いデザインの為か、予想以上に馴染みました。

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履いた目線から。

パッチをわかり易くするため接写気味で撮りましたが、実際はもっとわかりにくいかと思います。

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お次は茶色い靴。

こちらはAldenと同じ半円型ですが、クラックの範囲が広かったため横長です。

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1ヶ所 約¥6,000~

 

はいー。

4-2

 

斜め前と正面。

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黒以外の靴は、実はパッチの革をその靴の色に染めて作っています。

例えば茶色でも赤系、黄色系、などいくつかの色味があったり、

完全にその靴と同じ色の革はないので、染めることで色を再現するのです。

靴ごとに今回はどういう色の革を使おう?と相談しながらやっています。

(ベースの色によって再現性が変わってくるので、ベース決めが大事なんです)

 

なので黒以外の場合、特に茶色の場合は黒に比べるとなんと言いますか、「味」が出ると思います。

こちらの靴はノーズが長めですが、そんな味の出る丸いパッチをすることで柔らかい雰囲気になりましたね。

 

そして最後は、最近ヒットしている形のご紹介です。

まずはその原型から。

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パッチはこの2ヶ所。

向かって右の細長い山型が、最近じわじわきています。

5-2

 

この画像、わかりにくくて申し訳ありません・・・。

この靴のお客様のリクエストで、元の革をできるだけ残したいので

形はどんなものでもいいから、とにかく最小限で!ということでした。

 

これ位接近しているクラックだと、一つの横長のパッチにすることが多いのですが

そのようなご希望だったので、一つ一つを小さくパッチさせて頂きました。

そこで生まれたのが、このひょろっとした山型です。

 

この仕上がりはお客様も大変喜んで下さって、周りの方からも「おしゃれだね!」とお声を頂くそうです。

補修後にこの靴を履いてご来店頂いた際に、画像撮っときなよ!と言ってくれて

慌てて撮らせて頂いたので、やたらと接写ですみません。

 

ちなみに最小限の形は簡単そう?なイメージですが、実は職人泣かせなんです。

パッチをするにあたりもちろん強度も考えなくてはいけないので、

パッチの端が履き皺に被らないようにだったり、

パッチ同士が近すぎる=パッチを縫う針穴も近くなるので、

針穴が隣接するとそこから裂ける恐れがあったり・・・などなど、バランスが大変なんです。

 

・・・と、前置きが長くなったのですが、この山型パッチを一つご紹介します。

 

山長のプレーントゥ、鳩目の横にデザインが入っています。

こちらは右足のみパッチ。

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1ヶ所 約¥6,000~

 

細長い山型。

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サイドと正面から。

幸いにも鳩目横のデザインと相まって、馴染んでますね。

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この形は想像していたよりも靴の中に溶け込んでくれました。

「チャールズパッチ」の由来であるチャールズ皇太子の靴のパッチに比べると

靴の皺に沿った形なので、一体化しやすいのかと思います。

 

・・・と、今回ご紹介した形は割とオーソドックスな形ですが、

パッチの形は靴によって様々ですので、ぜひご相談下さい!

例えばメダリオンの上にまでパッチを被せてメダリオンを再現したり、

はたまた新たにメダリオンを作ったりすることもできます。

(実際、以前にありまして、パンチドキャップがセミブローグ風に変身しました~。

職人はかな~り大変ですが・・・笑)

 

パッチの料金については、

形、デザインや、パッチを縫い当てるにあたり解体する場所があるかどうか等で変わります。

1ヶ所およそ¥6,000~12,000で、納期は3~5週間程頂きます。

※パッチの革は似寄りの革質、色となりますので、ご了承下さい。

※コードバンは今の所使用できず、スムースレザーのみとなります。

※パッチ後、靴全体を磨くことで全体のバランスを調えますので、別途磨き料金を頂きます。

 

 

そして途中で少し触れた「ブリフトパッチ」ですが、

こちらは部分的なパッチではなく、甲部分全体を覆う範囲が広いパッチです。

チャールズと違い、元のデザインを再現します。

 

こちらは以前ブリフトパッチを施術させて頂いた靴で、赤の範囲がパッチの範囲です。

クラックが広範囲に渡る場合は、このような形になります。

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両足:約¥35,000~

 

長くなったので、ブリフトパッチについてはまたの機会に!

 

修理は同じ靴なんてないので、1足1足がドラマです。

そのドラマを楽しみつつ、靴とお付き合いしていきましょうー!

 

ではでは、体重2.5倍の北見と同じ位食欲がある小林でしたー。

written by 小林 小林

OWL WISDOM

Brift H