靴磨き選手権大会 2019
皆様こんにちは!
今日は遅ればせながら、2月16日に行われた靴磨き選手権大会の模様をご報告させて頂きたいと思います。
第1回となった2018年大会は初開催ながら大きな反響を呼び、日本靴磨き界の歴史に新たなページを刻むこととなりました。そして2019年2月、一次予選を勝ち抜いた12名の精鋭達が銀座三越に集結しました。
こちらの12名がまず3ブロックに分かれ本選(二次予選とお考えください。)を戦い、審査員枠1名を含めた4名に絞られます。
ルールは昨年と同じく、20分間で新品の靴を両足磨きあげるというもの。大会で使用される靴は競技開始まで出場者には明かされません。
本選ではスコッチグレイン製のダークオークに近い色味の靴が登場です。こちらは一般的な製品と違い、大会用に革に仕上げを行なっておらず、乳化製クリームが少し入っている程度。難しいコンディションの革をどう扱うのか、職人の腕の見せ所です。
本選第1ブロック
第2ブロック
第3ブロック
当店のエース、新井田隆の登場です!
本選で磨かれた靴たち。審査員の方々からも審査するのが難しいと声が漏れるほどレベルが拮抗していました。
そんなハイレベルな本選を潜り抜けて決勝に駒を進めたのが…
向かって右から
第1回目の優勝者、石見豪さんの元で研鑽を積む、The Way Things Go所属の寺島直希さん
中四国初のカウンタースタイル靴磨き店、
92-Ninetytwo所属の安倍春輝さん
当店所属、静かな闘志を燃やす新井田隆
株式会社R&D所属、銀座三越に勤務され、審査員枠として決勝進出された岡嶋翔太さん
以上の4名で決勝がスタートしました!
決勝で使用された靴は素上げのライトブラウン。本選より更にトリッキーな靴をどう料理するのか、会場の緊張感も高まります。
それを、軽妙な?トークで解していく司会の長谷川。今年のテーマはパンクとヤンキーですが、当日は黒のジャケットとボウタイでドレスアップ!
息を飲むような20分間を経て優勝に輝いたのは…
寺島直希さん!難しいライトブラウンの靴を美しくまとめ上げています。おめでとうございます!
当店の新井田は惜しくも3位、悔しさを滲ませていました。本人は決勝後に「自分が準備して来たものはすべて出し切ったと感じると共に、足りない部分も明確に見えてきた。また、予選から勝ち上がっていく中で輝きだけでなく所作、磨きの方法など総合的な精度を高めていく面白さを感じました。」と語っています。悔しさをバネにして益々精進を重ねていくと思いますので、皆様これからも新井田への応援宜しくお願いします!
本大会を振り返ってみますと、300人という大勢の観客の方にご来場、生中継の動画をご視聴頂き、靴磨き文化の広がり確認出来るイベントとなりました。
次回は更に大きく、世界を巻き込んだもの、司会の長谷川が言った通り東京ドーム開催もあり得るかもしれません!
皆様、これからも靴磨き選手権から目が離せませんよ!