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超絶技巧

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~お知らせ~
Brift Hでは、シューツリー、布袋、箱などの、靴以外の備品はお預かりしておりません。
御来店時にお持ち頂いた際は、お持ち帰り頂いております。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。

毎日全身アズーロカラーの山地です。
なぜか上半身筋肉痛です。
現代っ子全開の私には大変つらい状況です。
先日、突然のゲリラ豪雨がありましたが、お持ちの靴は御無事でしょうか?
湿度が高いとクローゼットに収めた靴にカビが発生しやすいので、空気の入れ替えはこまめに行いましょう!
さて、本日は超絶技巧のご紹介です!
まずこちらの写真をご覧ください。
山地皇太子.JPG
チャールズ皇太子が履かれていらっしゃる靴です。
アッパー全体にクラックが入りまくり、小指は裂けて貫通した状態の靴ですが、上から似寄の革を貼って補修しています。(通称、チャールズスタイルパッチ)←Brift H命名
この何とも言えない艶と雰囲気!
何十回も磨いて、愛情を注いで来たことが一目で覗えます!
そしてこのパッチを貼ったスタイル、これはかっこいいと職人内で話題になり、当店でも取り入れました。
Brift Hもクラック補修を承っておりますが、革の厚みやクラックの本数、深さなどを拝見しまして、あまりにも状態が悪化しすぎていると、補修が承れない事もあります。
それでも何とか補修して履きたい!と、ご要望頂いたお客様にご提案させて頂いております。
補修方法は進行しながら決めていくので、仕上がりのデザインは任せて頂きたいという、接客業とは思えないこちらのわがままな提案にもご承諾頂きまして、実現しました。
それでは過去に補修した靴2足をご紹介致します!
まずは…
山地チャールズ1.JPG
…って撮り方が雑!
皆様お許しくださいませ。
ご覧の様に、完全に貫通して大きな穴ができてしまっています。
この履きまくった雰囲気もかっこいいのですが、さすがに指が見える状態では履けないですよね。
この穴と大量のクラックを、革で覆い隠して、尚且つリメイクしたようにかっこよくすると…
山地チャールズ2.jpeg
いかがですか!この仕上がりのレベルの高さ!
革の質感、色味も似たものを使用していますので、あまり違和感もありません。
正に超絶技巧!
次に…
こちらの靴です!
山地チャールズ5.JPG
山地チャールズ4.jpeg
山地チャールズ3.jpeg
10年選手ということで、経年変化でバンプ全体にクラックが入りまくっています。
さてこちらはどのように変貌するでしょうか…
山地チャールズ8.jpeg
山地チャールズ6.JPG
山地チャールズ7.jpeg
更にハイレベルの仕上がりです!
キャップトゥ、サイドウォールのコバまで攻め込んで、クォーター部分の切り替えし部分も、針穴を追って補修しています!
使用した革も、かなりそっくりな質感と色味(というかほぼ一緒)ですので、違和感ゼロですね!
他に類を見ない世界に通用する技術!
チャールズスタイルパッチ!
最後に、何点かご注意頂きたい事項をお伝えします。
・新しい革を、上から覆い被せるので、厚みと硬さが発生します。
革が馴染むまでは、踏み込んだ際に多少の窮屈感が生じる恐れがあります。
・納期はおおよそ大体2ヶ月~です。
・革の質感、色味は個体差があるので、必ずしも似寄のものが使用されるわけではありません。
靴、革の状態は様々なので、必ずしも上の2足のような仕上がりができるわけではないですが、是非一度お持ちくださいませ!
もしかすると、蘇ってくれるかもしれません。
Brift Hにお任せ下さい!
Brift H 山地

written by brift-h brift-h

SHOP紹介〜BRITISH MADE

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皆様こんにちは。
イベント事に必ず雨が降ってしまう、上地です。
靴磨きより雨乞いの方が向いているんじゃないかと思う今日この頃。。
リカラーや色調整等の紹介をしてきましたが、今回はショップ紹介をさせていただきます!!
青山骨董通りにあります、BRITISH MADEです。
英国ブランドのCHURCH’S/チャーチやLAVENHAM/ラベンハム、GLENROYAL/グレンロイヤル
などを扱うインポートショップです。
ショップ紹介1.jpg
一階は主にレディースの洋服、鞄等があり二階にが靴のフロアとなっています。
LAVENHAMのキルティングジャケットがぎっしり。
秋冬の先行予約もしているそうですよ!
紹介2.JPG
二階の靴フロアにはメンズだけではなく、レディースの靴も充実しています!!
紹介3.JPG
SHANGHAI/シャンガイもレディースになると可愛らしく見えます。
右の異素材との組み合わせも素敵です。
紹介4.JPG
スタッフさんに聞いた所、人気はCHURCH’S・BURWOOD/バーウッド
足元の印象が強くなること間違い無しですね。
紹介5.JPG
メンズタイプは殆ど完売だそうです。。
紹介7.JPG
ネイビータッセルローファーにベルベット素材のルームシューズ。
紹介6.JPG
定番も勿論ありました!!
紹介8.JPG
靴以外にも革小物もあり、GLENROYAL/グレンロイヤルではパーソナルオーダーを通年していて、コインケースからブリーフケースまで革の色、ステッチ、ロゴの色までオーダーができるそうです。
紹介9.JPG
青山骨董通りにお越しの際は是非寄ってみてください!!
BRITISH MADE
〒107-0062
東京都港区南青山5-14-2
Kizunaビル1,2F
TEL:03-5466-3445
営業時間:12:00-20:00
定休日:不定休
当店Brift Hにもチャーチとチーニーのサンプルを置かせて頂いています!!
紹介10.JPG
そろそろビニール傘を卒業したい上地でした。

written by brift-h brift-h

〜色々な色味の色調整〜

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こんにちは!!!!!
有薗です!
今回は色調整特集です。
色調整の中にも作業は2種類あるんです。
塗装染料がありそれぞれの作業を紹介していきます。
まずは塗装編!!
JM1.jpg
JMWESTONのローファーです。
こちらの靴は左側のバンプ部分がクリーナーをかけすぎた為に革の色が抜けてしまい、クリームで補色しようとすると色が入っていかないのです。
んー光が反射して分かりずらい・・・・
WESTONの革は履いていく内に色が少しずつ抜けヴィンテージ感がでてくるのですが
ほぼ新品の状態で色の差が出てしまうと少し違和感があります。
染料で色を入れようとするとムラになったりシミになったりします
そこは塗装をかけ色味を合わせていきます。
JM2.jpg
色味も合いだいぶ目立たなくなりましたね。
プレーン白1.jpg
もう一足はクリーム色の染み補修です。
こちらの靴はお酒をこぼされて完全に革に染み込んでいるため抜けません・・・
完全に色を染め替えて別な色にする方法もあるのですがお客様の要望で色味はなるべくそのままにしてほしいとのことでこちも塗装をかけました。
プレーン白2.jpg
こちらのような白っぽい革はもともと表面を塗装しているものが多く、つま先やカカトがスレて削れてしまった靴などはほとんど塗装が剥げてしまっているものが多いです。
こういった場合は塗装という形になります。
塗装とはペンキの様に革の表面に色をのせ、現状の色味を維持することが出来るのですが履いていく内に塗装が割れたり、擦れてしまった場合塗装をかけなおす必要があります。
色味は基本いろんな色に対応出来ます。

最後に染料編!!
サンクスリスピン1.jpg
最後はサンクリスピンのブラウンアンティークのローファーです。
こちらの靴はつま先、カカトを濃くインパクトが欲しいということで染料を入れ革にしっかり染み込ませたのちダークブラウン、ブラックのクリーム、ワックスで仕上げております。
サンクリスピン2.jpg
サンクリスピン3.jpg
んー色気出ましたね。
染料とは、革の中に色を入れていく方法になり、色調整する際は革には優しいのですが、色が均等に入りづらく、基本は薄い色を濃くしていく方法になります。
革って本当にたーーーっくさんの色がありますね!!
色味にお困りの際は是非一度ご相談を!!!!

有薗でした!!

written by brift-h brift-h

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Brift H