靴磨きに使う布。実はこれ大事なんです。
皆様ごきげんよう、靴磨き界のカリスマこと長谷川です。
日々とても忙しいので今日は手短にいきますよ!
こんなブログを書いている時間があったら靴を磨いていたい!そうなんです、勝手にブログ書いておいて何ですがこの時間も靴を磨いていたいのです。
でもお伝えしたい事もある!
という訳で、今日は僕たちが普段使っている布についてお話ししたいと思います。
【汚れ落とし用の布】
実はBrift Hでは”国際クリーニング”さんのご協力のもと、ホテルで使わなくなった破棄するシーツを頂いて再利用しております。
今までお店を約7年運営しておりますが、今までは生地屋さんで安い布を買ってきて使用してました。
ただ年間約7000足程の靴を磨いておりますと、塵も積もればなんとやらで、かなりの布を消費します。
長い間「汚れ落としの為に新しい布を買ってすぐに捨てるのもったいないな~」とずっと思っておりました。
そこで昨年から汚れ落としの布を洗っては乾かして、何度も使用するようにしたのですが、これがまたなかなか大変。。。。
洗っても落ちない。
特に排水に考慮して、天然系の洗剤を使うと尚更です。黒く汚れが染みこんだ布を綺麗にするのは容易ではありませんでした。
そこでお付き合いのある国際クリーニングさんに相談した所、洗濯した後に検品で使用不可になった布が沢山あると聞き、今回の廃棄用のシーツを使わせて頂けるようになりました。
シーツなので綿100%!
靴を磨くには基本的に綿100%が良いのです。
しかも、何度も何度もクリーニングしている綿なので、良い具合に油分が抜けてカサカサした感触が汚れ落としにピッタリ!!
生地も薄いので、指によく巻き付き最高の使い心地です。
破棄する物を有効活用し、尚且つ最高の使い心地とは正しく一石二鳥。
地球の資源は大切に使わなければなりませんね。僕たちも地球という惑星の一部なのだから。。。。
そしてお次はBrift Hと言えばというこの布!!
【赤ネル (鏡面磨き用)】
そうです、当店の大人気商品の赤ネルです。
僕自身が今まで数々の布を試してきて、辿り着いたのがこの赤ネルです。
鏡面磨きは布が命です。
いえ、もっと具体的に言うと鏡面磨きには3つの命がありまして。。。
1、布の質 = 鏡面磨きには柔らかくてキメの細かい綿100が良いのです、それがこの赤ネルです。
2、ワックスの状態 = 油性ワックスが程よく乾燥し固くないと鏡面にはなりません。
3、鏡面にする技術 = 布を指に巻き、少し濡らしてワックスを塗る、この技術(指のタッチ)を間違うと光りません。
しかも当店の赤ネルは細長くカットしております。
理由は、この一枚の赤ネルを隅々まで使い倒す為の工夫なのです。
この赤ネルは両面ネルなので、両面共に起毛しています。なので裏表どちらも使える上に、細長く切っているので指に巻き付けやすく端から端まで無駄なく使いきることが出来るのです。
この鏡面磨き用の赤ネルが4枚セットで800円(税抜き)とかなりお買い得なのと、使用感が抜群に良いのでリピーター続出です。
世の中の靴用品会社の出しているハンカチサイズの磨き用の布なんて、使いにくくて昔からなんであんな形で売っているんだろうと疑問を持っていました。
世の中の靴磨き道具のほとんどは靴を磨く人の目線で作られていないなぁ~と思います。
それなので、僕ら靴磨き職人目線で本当に良い靴磨き道具をちょっとずつ作っています。
もし鏡面磨きが上手くいかない方は騙されたと思ってこの赤ネル使ってみてください。
お得意様の間では「アカフン」の名称で親しまれてます。
「アカフンちゃん一丁お願い!」なんて言って買ってくれるお客様もいます。嬉しい限りです。
たかが靴磨き、されど靴磨き。
色々と突き詰めていくと深いもんです。明日から4月。新年度をピッカピカの足元で迎えましょう!