キズ補修
ブログの更新が遅くなってすみません。楽しみになさっていた方々、お待たせいたしました!!
一月半ばに書いたと思ったら、もう二月も終わり。天候も少しずつ暖かくなったり、また寒くなったりでまだ三寒四温とは言えませんが徐々に春に近づいてきていますね。という訳で、こんにちはBrift Hのキズ補修担当、北見です。
いまさらですが、一月に載せれなかったGievesのコートです。
閑話休題。今回は久々にキズ補修のBefore&Afterです。
まずはBefore。BerlutiのAndy。
つま先をこすってしまいキズができています。
今回はキズ補修をしつつ、全体的に元の色より薄くしたいとのご要望。
お預かりして2週間。キズ補修を行うと、、、
Afterはこちら。
ほとんどわからなくなってくれました。
そして全体的にも薄い色味に。
これでまた楽しく履いていただけると思います。
さてここでキズ補修の注意点です。
①キズの深さや大きさは勿論、靴の色によっても補修金額は変わってきます。
②納期は基本的には二週間。色やキズの大きさなどによっては三週間いただく場合もあります。
③濃い色の靴(ブラックやダークブラウン、ネイビー)などは色味的にもあまり変わらずに補修できます。
薄い色の場合、キズの箇所の色が濃くなってしまうのでアンティーク仕上げにしてさせていただくことが多いです。
ここまでは染料を用いたキズ補修の場合です。染料を用いた場合の方が革の質感を損なわずに仕上がられるので、基本的には染めによる補修をおすすめしています。
では濃くしたくない、薄い色のまま色味を変えずに補修はできないのか??
勿論可能です。但し薄い色を変えずに補修する場合は塗装となります。
塗装ですと、極端な話、どんな色でも可能ですが、革を塗膜で覆ってしまうために
ⅰ)革の質感がなくなる
ⅱ)擦れると剥がれてくる
というリスクがあります。
お預かり際やお見積りの際にその点についてもお話致しますので、キズが気になって履けない靴があればお気軽にご相談下さい。
先週のブログにも書いてありますが、オリジナルクリームの色数が揃いました。
茶系の靴達にも革の色に近いクリームを使って、お手入れやエイジングを楽しんでいただければと思います。