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2013.09.24  Category| すべての記事

こんなことも可能です

前回のブログでは夏休みだの暑いだのと書いていましたが、あっという間に涼しくなってきましたね。今朝は風が吹くとかなり涼しかった。やっと心地いい日が続きそうで、汗かきの自分はホッとしてます。という事で、本日のブログは北見がお送りします。
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まるでCGのような画像。夜の横浜ランドマークタワーを下から撮影してみました。ランドマークタワー横の「旧横浜船渠第2号ドック」、現在では「ドッグヤードガーデン」からの撮影です。
今現在、ドッグヤードガーデンではプロジェクションマッピングを毎日行っていて、それを見に行った時に思わず撮影してしまいました。プロジェクションマッピングの詳細はこちら
さて久々に自分がアップする超絶技巧シリーズはこちら。
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エルメスのハードケースです。外装はカーボン。内装とハンドルはヌメ革で出来ています。
お客様がイベントでシルバノ・ラッタンジさんにお会いになった時に、感激のあまり、内側にボールペンでサインを書いてもらったそうです。
エルメスのロゴの下にボールペンのサインがあるのが分かりますね。
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暫くしてエルメスのトランクにラッタンジさんのサインがあるのが違和感となり、このサインを消して欲しいとのコト。
ですがボールペンのインクは中々落ちません。ヌメ革なので、下手に落とそうとすると革が痛みます。という事はブラックかダークブラウンに染めて、ボールペンのインクを目立たなくするしかないかな。。。。。
しかし、お客様のご希望はヌメの色は変えたくない。むーん、困りました。塗装をすることは可能です。可能なんです。但し、単純に塗装してしまうと革の目に塗料が詰まってしまい、のっぺりとした印象で雰囲気が無くなってしまいます。
ですが、ここはやるしかありません。最新の注意を払い、革の質感を維持しつつ、ボールペンのインクと筆圧によるヘコミを消し、色を綺麗にのせていく。難しいです。難しいですが、仕上がった内装はこちら。
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サインってなんのことでしたっけ?色味も質感も問題なく、キレイに仕上げる事が出来ました!!
当店は靴の磨きや修理がメインですが、革に関する事なら色々と相談にのっております。
ご要望を全てかなえられるとは言いませんが、何か困ったことがあれば是非ご相談、ご質問ください。
あ、ちなみに塗装は基本的に靴についてはお勧めしておりません。当たったり曲がったりする部分は塗装ですと剥がれる可能性があります。染め替えや色調整、キズ補修などで色を入れる必要がある場合は基本的には染料で染めて、革本来の質感を残したまま仕上げていきます。
という訳で、「神奈川県民なので横浜が大好き」、な北見でした。

written by

Brift H