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2012.05.15 Category| すべての記事
超絶技巧、お試しあれ。
皆様ごきげんよう、靴磨き界のレディガガこと長谷川です。
レディガガも好きですが、名前の語源となったQUEEN の名曲RADIO GAGAはもっと好きです。
やっぱROCKですよね、私も靴磨きで貴方の心をlock-onです。
という訳で少し涼んだところで、今日は技術自慢。
大好評の超絶技巧ブログです。
今まで数々の無理難題に立ち向かい数々の新技術を生み出していきているBrift H軍団ですが、皆各自の担当を持っております。
その担当にプライドを持って、最高のクオリティーを提供する為に日々努力をしているのです。
長谷川は主にクラック補修を担当しております。
ただ個人的に面白そうな靴がくれば違う事も担当致します。特に難しい物は大好物です。
そして、先日もとても難しい施術依頼がきましたのでご紹介させて頂きます。
こちらの靴、どこの靴か分かりますか?
当店には少し珍しいモードな靴ですね。
分かった方はかなりファッショニスタです。
そうです、LANVINです、ランビンじゃないですよ、ランバンです。
個人的にかなり好きな部類の靴です、ただ以外とゴールドの靴って合わせにくいんですよね。
という事で、染め変えのご依頼です。
色々とお客様も何色に染め変えるか悩んでいらっしゃって、最終的にはパープル&ブルー&現状ゴールド残しのトリプルで決まりました。
これはかなり難しいです。
と言いますのも、ゴールドの塗装を取った後に染まるかどうかが分からないのです。
で写真はゴールドの塗装をまず取ったところです。ちなみにここまでは簡単です。英語で言うとA PIECE OF CAKEって感じかな、んふ♪
カカトのみゴールド残しなのでマスキングして残している横顔です。
まるでゆで卵のように美しいエッグトゥ、まさしくこれぞThe egg toe!
そして染色に取り掛かります。
写真では分かりにくいですが、表面に染料が浮いてしまい全く浸透してません。
キターーー!!
予想はしてましたが、やはり白い革は顔料がのっているので染料が入っていきません。
そしてここからが革との格闘です。シンナー系の液体で表面の顔料を取り除く事、約5時間。。。。
私の顔色もゆで卵のように青白くなりかけてやっとこさ靴の顔料を全て取り除き。
一気に染め上げました!
前をブルー、レース部分はパープル、ヒールはゴールド残し。
色はしっかり入りましたが、これだけでは色は定着しません。
ここからクリームを入れて磨き込んでいくと・・・・
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じゃん!
こんな感じで艶も出て、色も定着します。
顔料をしっかり取り除いた甲斐もあり、乳化性クリームも浸透して革自体のコンディションもかなり良くなってます。
横から見るとこんな感じで、直線的に残したゴールドが近未来のSF映画に出てきそうな感じです。全く別物になりました。
今回はかなり変わった施術ですが、ここまでトリッキーでなくとも皆様のお持ちの靴で誰も予想しないような1足にしたい場合はまずはBrift Hへ気軽にご相談してください。
渋い顔しながらお受け致しますので(笑)
なんて、情熱メラメラ可能性を最後まで信じて臨ませて頂きます。
ちなみに最近雨が多いので、もし濡れて帰った時は濡れタオルでもう一度全体を濡らし直すとシミやクレーター(表面がボコボコする現象)が起きにくくなりますので、お試しください。
今日も世界一の技術集団になるべく精進するのみです。。。。
不可能を可能にする店、Brift H。
written by brift-h