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SHOES MARKET by shoesaholic 7/1~7/10

当店をご利用してくださっている靴好きの皆様。履かない靴はありませんか?

 

「買ったは良いけど出番がない。」

「ちょっと履いたけど足に合わなくて痛くて履いてない。」

「履いてみたら意外と洋服と合わせずらくて履いていない。」

 

僕も革靴大好き人間なのでこんな事あります。

でも持っているだけでは勿体ない!その革靴欲しがっている人は世の中に沢山いますよ!

 

世の中の下駄箱に眠る素晴らしい革靴達を救済すべく今回7/1~7/10までイベントを行います!

 

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SHOES MARKET by shoesaholic

 

shoesaholicはご存知ですか?日本一(もしかしたら世界一?)の高級靴専門の買い取りサイトです。

買取もかなりの高額です、例えばほとんど履いてないALDENのウィスキーコードバン靴は10万円近くの値段で買い取ってくれたりJOHN LOBB,EDWARD GREENなど状態良いもので7,8万円で買い取ってくれます。この金額ならヤフオクに出したりする手間を考えてもshoesaholicに売ってしまおうという靴好きの方が多いのです。

 

そしてその買い取った靴はどこに出るのか?それはもちろん販売もやっているshoesaholicのサイトで購入できます。

売る客層が良い為、必然的に状態の良い靴達が集まります。なので定価の半額くらいで買えてしまうのです。

 

例えばこのEDWARD GREENの888ラストの超美品。

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 お値段が税込で82,620円です。

 

他にはこんな靴も。

 

STEFANO BEMERのスエードチャッカ。新品、箱、ツリーつき。

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お値段、なんと税込76,194円!これはヤバくないですか?

 

高く買って、出来るだけ安く売ってとにかく眠っている名革靴達を靴好きに循環させているshoesaholicは素晴らしいと思います。

僕ら靴磨き屋も良い靴を長く大事にという精神なので、生産された物を大事にするという点では共通点が沢山あるのです。

 

そんな素晴らしい靴が集まるshoesaholicの靴は基本的にはネットでしか買えません。

ただ今回その貴重な靴達を約20足ほど当店で販売いたします。

もちろん裏に隠しストックがあるので少しずつ入れ替えたりしながら10日間販売します。

 

ぜひ普段ネットで見ているけど実物を見てみないと不安という方や、ボーナスで良い靴買おうかと考えている方はお見逃しなく!

 

そしてこれをきっかけに履かない靴を手放したいな~と考えている方はこの際shoesaholicに買い取ってもらってください。

下駄箱に眠っている革靴を大事に大切に愛して履いてくれる人がどこかにいるかもしれません。いえ、必ずいるんです!

ぜひとも未来の為に、生産➡循環の世の中を作っていきましょう!

 

とにかく早い物勝ちなので最初の方に来た方が良いですよ!

7月2日か3日の夕方くらいにオーナーの井上さんも店頭に立ってくれるとの事なので是非とも皆さんお見逃しなく~!

 

ちなみに、shoesaholicの読み方はシューホリックです。

written by 長谷川 長谷川

FATTO A MANO

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山地です。

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今フィレンツェではPITTI真っ最中ですね。
昨年の今頃は、石畳が隆起しすぎてるがあまり、馬に踏み潰された石畳にめり込んでいる鳥を見下ろしながら太陽の下でスプマンテとパスタに舌鼓を打ってました。
次もフィレンツェは行くとして、やっぱりナポリにも行ってみたいです。どのくらい落書きとゴミに溢れているのか見てみたいです(笑)勿論シャツやスーツも見ます。DePetrilloってナポリで見られるんですかね?どなたか教えてください。

 

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さてさて、先日札幌より服部巧君が研修に来ておりました。病み上がりで血でも吐くんじゃないかと心配になるほどむせ込んでましたが魂は熱く滾らせながら仕事に没頭しておりました。

札幌店であるTHE LOUNGE by Brift Hも元気に営業しております。
勿論ソール交換などの修理、キズ補修やWET cleaningなどの特殊施術系も承っておりますので、北海道在住の方は是非ご利用下さい。
インスタグラムでも札幌在住でとてもオシャレな方を多くお見かけします。靴のトラブルに関しては、服部くんが力になってくれるので、イケメンに会える靴磨き屋ということで女性も是非ご利用下さいませ。

 

 

 

それでは今週の本題!
超絶技巧!うちでも滅多にないスペシャルな修理をご紹介します。

こちら!
ZINTALA

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いや〜最近FATTO A MANO の靴のご依頼が多くて毎週ウキウキな山地です。皆様ありがとうございます。ローマ靴やフィレンツェ靴が拝められると脳内エンドルフィンの分泌量が凄まじいです。

こちらのZINTALA、シボ革で激渋い面構え。しかもノルウィージャン製法。極め付けはウェルトのスタート位置です。ウエストよりかなり前側にのみ配置されています。不思議なつくり。
ソールに穴が開いていたので、オールソール交換のご依頼を頂きました。
が!しかし!出し縫いのピッチが激細い。しかもウェルトの位置が見たこと無い位置から始まっている。ダブルソールですし、これマシンで縫えるかな?と疑問だったので預かり、お見積もりになりました。

拝見したところ、職人も見たことがない珍しいウェルトだと言ってました。
マシンでは針穴は到底追い切れない。いや、縫えない事もないが、無理矢理針穴を開けることになるので、ウェルトが傷む可能性を考えると止めておいたほうが賢明という答えに至りました。
ということで!針穴を完全に追うためにハンドで縫う方法で補修したオールソールがこちらでした。

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ピッチ細かい!修理後のほうが細かさがより一層わかります。

手作業感が伝わって非常にカッコいいですね!イタリア、ローマらしい顔つきに思わず顔がにやけます。一針一針しっかり引き込んでいるのが伝わってきます。こういった職人による手の仕事がたまらないと思った貴方、かなりの玄人です。

オールソール+ハンドの出し縫い
料金:ASK
納期:お見積もり期間含めて大体1ヶ月〜スタート
(今回の金額は¥33,000+tax)

ちなみに!グッドイヤー製法だからオールソールが何度でもできると言われていますが、できれば現状付いているソールは無理に交換しない方が賢明な事があります。”現状維持”に越したことはないという場合もあります。
というのも、オールソールすればするほど、言ってみれば縫いをかけるほどウェルトの針穴が傷んでしまいます。マシンはある程度針穴を追ってはくれますが、勿論追い切れない事もあるので無理矢理針穴を作ったり広げたりする恐れが多々あります。

オールソール交換にとって、ウェルトの針穴が死んでいないかどうかは非常に重要な要素です。爪先をぶつけまくったり、修理屋さんがやたらとバフってコバを攻めてしまえば針穴がコバ断面に近づいてしまいます。
ちなみに下の写真は針穴がほぼ死にかけています。この場合は、完全に針穴が外に飛び出してしまってますね。

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これでは縫えません。
こうなったら”リウェルト”という修理方法があります。アッパーとソールを繋ぐためのウェルトを新しいものに交換しましょう。
ただ、ウェルト交換すれば少しコバの張り出しがゴツくなったりもしますし、グッドイヤーなのにリウェルトできない靴も実際にあったりはします。要相談!その場ではできるかどうか判断できない場合もありますので、お預かり期間が長くなる可能性があります。

ちなみに、下の写真の靴はギリギリ縫えます。縫えますが、今後ぶつけたり削れたりすると徐々に針穴の寿命が縮んできますね。

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皆様も、お持ちの靴の出し縫いをご確認頂ければと思います。
針穴は生きていても、雨の日に履くほどウェルトがバサついて縫いに耐えられない状態になることもあります。これはウェルトの革質も関わってきますね。繊維密度が低いとバサつきやすいです。
我々はオールソールをご依頼頂く際、お客様にとって靴にとってBETTERな方法をご提案致します。
納期やご料金が許容範囲内か、靴がオールソールを耐え切れるかどうか、ハーフラバーやハーフレザーの方が賢明かもしれないといった、あらゆる視点から見て一番いい方法でご提案致します。勿論分解してみて、急遽+αの施術が必要な場合もありますので予めご了承頂ければ幸いです。

 

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なにはともあれ、正真正銘のフルハンドの靴になりましたね。しかもアッパーがめちゃくちゃ滑らかで、シボなのに驚くほど磨きやすく、非常に楽しかったです。高額なだけに良い靴です。

個人的に既製品で手作業が駆使された物ほど贅沢品だと思っております。
ビスポークもフルハンドは今となっては必要事項となっておりますが、生産性が問われる既製品で手間と時間が大幅にかかる手作業が随所に見られるなんて、これほどドラマティックな事はありません。menswear、紳士の嗜好品においてロマンを感じずにはいられません。

ちなみに手縫いだから良いとよく言っている方がいらっしゃいますが、洋服においても靴においても手縫いにはメリット/デメリットがあります。

時間と手間がかかるので、必然的にコストがかかる。ピッチを細くしたり意図的に荒くしたりできるので可動範囲を考慮した作りができるが、やはり手作業なので少し弱いです。洋服だとほつれやすいですね。
ボタンもボタンホールもハンドは柔らかいけどすぐ解けやすかったりします。

靴も、出し縫いはハンドでもマシンでも強度は変わりないという意見もよく聴きます。九分、九分半、フルハンド、どれも時間と手間が違うだけなんかも耳にします。

それでも、手縫いでしか成し得ない着心地、履き心地があるわけです。そして手作業でしか表せない美しさがあるわけです。
靴で言えばベベルドウエスト、フィドルバック。こんなに攻め込まれたセクシーなウエストはマシンでは表現できません。そしてハンドソーンだからこそ実現できる湾曲した沈み方により、唯一無二の履き心地になる。フルハンドの靴は憧れです。

シャツだってジャケットだってパンツだって、解けたりシームが開いたりと色々ありますが、個人的にはそれがめちゃくちゃ楚々られるのです。紛れもなく職人が時間をかけて一針一針を技術を駆使して縫っているというドラマティックなバックボーンが感じられます。

 

 

話が大きく逸れましたが、イタリア、イギリスを中心としたメンズのクラシックファッションが今後世界的により注目されていくと思われます。

紳士靴業界の端くれの我々にとっても、とても興味深く、そして嬉しく思える傾向です。紳士服のドレスシーンがもっと盛り上がることを祈りたいです。

それでは、皆様のご来店、ご依頼をお待ちしております!

written by brift-h brift-h

雨の日の靴選び

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とうとう今週から関東地方も梅雨入りです。
湿度がどんどんと高くなってきましたね。
汗かきの自分にはつらい季節…
真夏の暑い日差しが待ち遠しい。
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写真は梅雨入り前の鎌倉の建長寺。
日差しはありましたが、湿気がなかったので気持ちの良い一日でした。

さて、そんな梅雨時は履く靴に悩むのが靴好きというもの。
大事な靴は濡らしたくないし、スーツに何を合わせよう…
悩んでいらっしゃる方も多いと思います。

そんな場合には以下のことを参考にして下さい。

①ラバーソール
一つ目は当たり前といえば当たり前。雨の日にはラバーソールです。
レザーソールはどうしても水が染みこみ易いです。
ソールが吸った水気がコルクに染みこみ、更に中敷きまで…。そうして靴の中もじっとりと。
といったようになりかねないので、水が染みないラバーソールは必須ですね。
また、雨に濡れた路面は滑りやすいです。駅構内やお店の床なんかはつるっつる。
ラバーの方がレザーに比べて滑りにくいので、そういった点から見てもラバーソールの方が良いですね。

②グッドイヤー製法の靴
マッケイ製法の靴はソールとアッパーが直接縫われています。
つまりソールから中敷きまで針穴が貫通しているということ。
縫い糸には松脂を塗ったりなどして防水性を考えてはいますが、やはり穴が開いていれば水が染みてきますよね。
とゆう訳でマッケイはNGです。
たとえラバーソールだったとしても外側にステッチが見えていれば針穴が貫通している可能性大。
グッドイヤーであればソールのステッチはウェルト縫われているので、直接、靴の内側にはつながっていません。
という訳で、グッドイヤーの方が内側には水が染みこみ難いです。

③ガラス革
ここからはアッパーの素材として雨の日にお勧めのものを紹介します。
まずはガラス革。表面に樹脂コーティングを施した革です。樹脂コーティングしてあるので水が染みこみません。
通常のカーフと違い、経年変化を楽しむ素材ではないですが雨には強い。表面は水を寄せ付けません!
元々キズのある原皮を使えるように考え出された加工方法なので、高級な靴にはあまり使われていません。
樹脂コーティングされた革という点ではエナメル革もありですね。

④スウェード
お手入れ方法が難しい上に雨にも弱いと思われがちなスウェード。
ですが、濡れた後のお手入れの楽さと防水効果を考えると外せないのがスウェードです。
もし濡れてしまっても、乾いた後は毛並みを整えて防水スプレーをかけるだけ。
基本的にはたったこれだけ、なんです。
防水スプレーの成分である油分やフッ素なども、カーフに比べれば染みこみ易い&喰いつき易いので、防水効果は高いです。
但し、ライトブラウンやベージュ等の淡い色は雨に濡れると染みになる可能性が高いので、要注意です。
雨の日用としては黒や焦げ茶のスウェードがお勧め。

⑤オイルドレザー
最初からオイルを浸透させて防水効果を高めてあるのがオイルドレザー。
なので勿論、防水効果は高いです。
革に触ると少しべったりしているというか、最初から少ししっとりしているのが特徴。
エンジニアブーツやワークブーツに良く使われる素材ですが、紳士靴でも使われます。

⑥シボ革
表面にシワ模様が付けられたシボ革。シボ加工といって牛革に型押しや薬品による収縮などによって凸凹を施した革です。
シボ革はカーフに比べ、雨によるトラブルが少ないことが特徴の一つですね。
トラブルが少ないといっても、もし雨にしっかりとあたってしまった場合は、しっかり乾燥させてから
乳化性クリームで栄養を入れてあげて下さい。

ざっくりと雨の日のことを考えた靴セレクトのポイントをまとめて見ました。
次回、靴購入の際や雨の日に何を履こうか迷った際に参考にしてください。

もう一つ。
もしカーフの靴で雨に濡れてしまった場合はどうすればよいか?

①靴の中に新聞紙等を入れて型崩れを防ぐ
②その状態で風通しのいい場所で陰干しし、表面をしっかり乾かす
③中に入れた新聞紙を取って陰干しし、中を乾かす
④濡れてから乾かした靴は革が硬くなってしまっているので、しっかりと乳化性のクリームを入れる

といった感じでお手入れして下さい。

written by brift-h brift-h

「靴磨きの本 ~THE SHOE SHINE BOOK~」予約受付開始

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皆様ごきげんよう、靴磨き界のホープ、ミスターAtoZこと長谷川です。

今日は前から何度か告知していた長谷川初の著書がとうとう出版目前という事でこの本について書かせて頂きます。

 

その名も「靴磨きの本~THE SHOE SHINE BOOK」です。完全に実用書です。予価1300円+税。

AMAZONで予約販売開始しました。➡http://www.amazon.co.jp/dp/4750514764

 

テーマは「一家に一冊!」という事で、読んでいる方が実践しやすいように分かりやすく丁寧に靴磨きについて書きました。

この本を読めば誰でもプロのような靴磨きが出来るようになる!という事で写真を大きく使い細かく解説しているので靴磨きの全行程だけでも

20ページ以上を割いて解説してます。

それ以外にも、起毛素材、コードバン、ガラス革てエナメル、爬虫類の革、スニーカーまで!!多種多様な素材の靴磨き方法まで網羅してます。

しかも。。。。自宅で出来るキズ補修の方法や、シミ補修など裏技も本の後半「より極めるページ」では公開しちゃってます。

 

靴磨き以外の基本的な革靴に関する知識も書いているので、革靴をこれから履く新社会人の方や初心者の方が読みやすいように作りました。

とにかく「分かりやすくて、美しくて、ためになる。」を意識して作ったのでマニアな方には物足りないかもしれません(笑)

 

世界的にも靴磨き専門の実用書というのは無いと思うので、この本がゆくゆく色んな言語に訳され世界中の靴磨きのスタンダードになれば良いなと思い、THE SHOE SHINE BOOKと銘打っています。大変烏滸がましいですが。

 

巻頭にも書いているのですが、僕は2004年に100円ショップで買った靴磨きのセットを持って東京駅の路上で靴磨きを始めました。

その頃は靴磨きのやり方なども全然分からぬままただただ日銭を稼ぐ為に靴磨きをしていました。ある時お客さんに「君ね、下手くそだから他の靴磨き屋さんの所行って勉強した方が良いよ。」と言われました。その時初めて自分が靴磨き下手くそな事をしりました。それならば、と近くでもう40年以上も靴磨きをしているおじさんの方々の所へ行きました、でも弟子入りするつもりも無ければ頼み込んで教えてもらう勇気もなかったので遠巻きにどうやって磨くのか観察しました。すると自分では絶対にありえない程靴がピカピカになっていくではありませんか。完全にやられました。

おじさんの後ろを何度も歩いて使っている道具を覚えてからその足で道具を買いに行って自宅で見よう見まねで試したら見事に靴が光りました。この時の感動は今でもはっきり覚えています。そこから靴磨きの奥深き世界にのめり込んでいきました。

自分なりに考えうる方法で靴磨きを勉強しました。当時は靴磨きの本やYOUTUBEも無かったですからね。

東京にいる靴磨き屋さんにはほとんど磨いてもらいました、神保町行って靴や革系の本から古いファッション雑誌まで少しでも靴磨きの事が書いてあれば買いました、靴クリーム会社のイベントや専門のセミナーにも行きましたし、都立皮革センターで革の講習会も通って、中古靴20足くらい買ってレンジでチンしたり煮たり焼いたり(笑)もちろんインターネットも靴愛好家の方のブログなど少しでも靴磨きの情報がないかと探しました。 

結局これといった情報はあまりなく、集めた全ての点を自分で線にするしかありませんでした。でもその時の無駄でもあったような試行錯誤の勉強が今の基盤となり新しい技術を生む発想の源になっているのです。一つ一つの発見が感動的でした。

この本はその一つの集大成です。どんな方にも愛すべき革靴を大切に長く愛用して頂くために必要だと思われる靴磨きの知識、技術を出来る限り分かりやすく丁寧に書きました。

ぜひとも何か革靴の事で困った時には開いてもらえるようなあなたの相棒本にして頂ければこんなに嬉しい事はありません。

今回のこの本が出版されるにあたり改めて多くの方々のサポートがあったからこそ出来上がったのだと感謝の気持ちでいっぱいです、この場を借りて僕の周りの皆様に御礼申し上げます。

 

世界の足元に革命を。

皆様、ぜひとも宜しくお願いいたします!!

 

written by 長谷川 長谷川

ぱっち & いんそーる

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皆様こんにちは。こたにです。

更新が遅くなり申し訳ございません。

 

 

最近は気温も上がり、春というよりは夏に近いほど日中は暑くなりました。

かといって朝晩はまだ少し冷えるので何を着ればいいやらわからないですね。

そして体調を崩しやすい時期でもあるので、体調管理をしっかりしなければですね。

 

 

さてさて、今回のブログの内容は「パッチ&インソール」です。

 

 

ご説明を、

 

パッチ・・・ライニング(主に親指と小指の部分)に穴が開いてしまったしまった場合、薄い革のパッチを作り穴の箇所を塞ぎます。
クラック保護のために厚めで固い革のパッチを貼り、履きジワの箇所を曲がりにくくするものもあります。

 

インソール・・・革やフェルトでインソールを作り、靴の中のサイズを調整することでフィッティングをより良いものにします。
この場合、インソールは前もしくは後ろ半分の形(ハーフソック)と全体(ロングソック)を組み合わせて調整します。
現在入っているインソールが破れてしまったり、マッケイ縫いのステッチが当たって歩く際気になったりする場合は新しくインソールを作成することもできます。

 

 

ざっとこういった内容です。

 

 

ではより詳しくご紹介します。

 

 

まずはパッチから

 

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こちらの靴ですが、ライニングの小指部分に穴が開いてしまってます。

写真真ん中の目玉みたいなやつです(見えにくくてすみません。一生懸命撮りました。)。

 

永く履いていくとどうしても穴は開いてしまうものです。

ですがそのまま放置はもったいない!

というのも、穴が開いている箇所の履きジワがより深くなり、クラックが入りやすくなってしまうからです。

最悪の場合、そこから貫通してアッパーが思いっきり裂けてしまうこともあります。

 

というのを、防ぐのがこの革のパッチです。

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なんだかかわいらしいですね。

 

裏側はフィッティングに影響が出ないよう周りをうすーく剝いてます。

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そして貼った後がこちら。

 

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どうしても「パッチ貼ってある感」はありますが、極力ライニングの色に近い革で作ります。

 

普段は1mm厚の革でのパッチですが、クラック保護の場合は2mm厚のもので作るためもう少し固いものになります。

 

 

お次はインソール。

こちらの靴は、フィッティングが少し大きい為、インソールをいれてジャストサイズにする予定のもの(モディファイドラストはかっこいいなぁ…)。

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フィッティングが大きいのもいいことはありません。

靴の中の空間が大きい分、履きジワが大きく深く入り、その履きジワからクラックが入る危険性が大いに高まるからです。

 

ではどうすればいいか、インソールを厚くして空間を無くしましょう。

 

でもインソールを入れるためにオリジナルのロゴが消えてしまうのは悲しいですよね。

ですが、安心してください。

Brift Hではオリジナルのロゴを消さないよう、元のインソールをまず剥がしその下に追加のインソールを入れていきます。

(オリジナルのインソールが取れない場合もございます。その場合はその色に近い革で上からインソールを乗せる形になります。)

 

こんな感じです。

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断面図がなくて申し訳ないですが、実はこのインソール、全体2mmの革を、そして前半分は4mmの革で作ってます。

なかなかモリモリです。

 

で、実際に仕上がった写真がこちら。

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オリジナルのロゴは消しません!

 

見た目は殆ど変わりませんね。
履き心地が変わるだけです。

 

 

さて、こんな感じで外からは見えない部分も手掛けております。

 

 

皆様ぜひ、ご自身の愛しの靴達を今一度見てあげてみてください。

 

ライニングに穴が開いていたり、「この靴やっぱりちょっと大きいなぁ」「インソールがだいぶ沈んで少しフィッティングが大きいかな」と感じた場合は是非ともお持ち下さい!

 

※インソール調整は、実際に店頭でインソールのサンプルを入れてフィッティングを確認する必要があるため、インソール調整をご希望の場合は一度お電話にてご予約をお願い致します(所要時間約30分)。

 

 

 

それでは、幅狭甲薄の足のせいでインソール調整必須のこたにがお送りしましたー。

 

 

 

P.S.

下に出る「written by 北見」は華麗にスルーしてください。

written by brift-h brift-h

JOHN LOBB 発売中

こんにちは!
連休中は、いかかがお過ごしでしょうか?
Brift Hから近くの根津美術館で、庭園に燕子花が咲くのに合わせ、
尾形光琳の燕子花図屏風が毎年公開されます。

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ここ数年見に行っているのですが、今年はまだなので、早くいきたいと思います。

 

只今Brift H では、靴好きなら1足は持っていたいジョンロブを3足限定で販売しております。
モデルは、定番のローファー Lopez  ロペス です。

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サドル部分の丸くカットされたデザインが特徴です。

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旧ロゴで、今とは違うクロケット&ジョーンズ製です。革質も抜群です。

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ロブの純正ラバーソールのオクトーバーソールにて、オールソール交換済みで、
アッパーも大変綺麗な状態です。

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色は、3色で

ブラック

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ミディアムブラウン

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シボ革のライトブラウン

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全て、サイズは7 1/2 E
ロブ純正のシューツリー付きで、3足限定で
¥89,000(税込み) です。

ジョンロブで、この価格は大変お得だと思います。

 

ところで、ジョンロブは、何故別格なのでしょうか?
革質が良いのはもちろんですが、
作りもビスポークの手法を取り入れ手間をかけていることも理由だと思います。

 

先日、新品のロブを解体させて頂く機会がありましたので、
少しだけですがご紹介させて頂きます。

靴は、こちらです。

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アウトソールを外すとコルクは、贅沢にたっぷり使われています。

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インソール(中底)、スティフナー(踵の芯;月芯と呼ばれる)は、銀付きの革を使い、
木型の形を再現するのために水に濡らし一晩乾かすというビスポークの手法を取り入れています。

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既成靴では生産効率が優先なため、その様な手法を取り入れることはあまりないです。
また銀付き革なので徐々に、履く人の足の形を覚え馴染んでいきます。

カウンターライニング、アッパーの革も一枚革で大変贅沢な使い方をしています。
こんな贅沢な革の使い方は、他では見られません。

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少しではありますが、ジョンロブが高価な理由がお分かりになりましたか?

 

ロペスの実物をご覧になりたい方、ご試着をされたい方是非ご来店お待ちしております。

清水

written by 長谷川 長谷川

OWL WISDOM

Brift H