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TOKYO MEN’S FES 2016 @伊勢丹新宿本店

Category|イベント・お知らせ

皆様ごきげんよう、世界一かっこいい靴磨き職人こと長谷川です。

最近は世界靴磨き機構の会議でブリュッセルに行ったりドバイに行ったりとかなり忙しい日々が続いております。

そんな中、日本の靴磨きを盛り上げようという素晴らしい企画が昨日まで伊勢丹新宿本店で行われました。

 

その名もTOKYO MEN’S FES!!

東京メンズフェス!!

 

毎年行われていた雑誌BEGIN展が生まれ変わったこの企画。

男の幸福を叶えるイベントと銘打って本館6階の催事スペースにどどんと盛大に行われました。

その中に”シューケアアーケード”という名のアーケードが出来て日替わりで日本中の靴磨き職人が集まって靴磨きをするという伊勢丹だからこそ成し得た素晴らしい企画も行われました。

 

わたくし日本代表靴磨き職人長谷川ももちろん出させて頂きました。わがままを言いまして最終日に参加、レッチリ枠ご用意頂きました。

ただ気になっていたのは天気です。

日本は雨ばかりで、イベント期間中もずっと雨。靴磨き屋としては雨は本当に困るんです。

でもそこは”もっている男”最終日はばっちり晴れて靴磨き日和!伊勢丹の看板の青い文字も心なしか嬉しそうです。

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自分の当番は25日(日)だったのですが、24日(土)もプライベートでこのイベントに行きました。

なぜならなんと靴磨き界の生ける伝説。レジェンド井上源太郎さんがシューケアアーケードに来るというのです!

旧サンノウホテルで進駐軍相手にドルで靴磨きを稼ぎ、その後キャピタル東急、今はホテルオークラで各界のVIPを虜にしてきたあの源さんが伊勢丹に来るというのです!!

もうこれは行くしかないでしょ!という事で行ってきました!

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源さん!!

サフィールのエプロン着ているじゃないですかっ!!

使っている道具もあれ??サフィール!?いつもと違うじゃないっすか!!

もお、、源さん、、、、

 

70歳を超え、「もう馬力ないからピカピカに光らすのは若いもんに任せるよ」という力を入れずゆったり磨く源さんはとても神々しく見えました。

きっと50年以上磨き続けると見える領域があるんだろうなと感じました。本当に勉強になりました。

 

という訳でわたくしの当番です!

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ご丁寧にパネルまでご用意頂き感謝感謝!!

・・・・・・・ん!?生息地 東京・青山!?

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俺はポケモンか!!

さすが日本中から靴磨き職人が集まるという事で生息地までご丁寧に書かれています。

でもまさか生息地と書かれているとは、、、幸いゲットされずに帰れたので良かったです。

 

というツッコミから始まったイベントも終日大盛況!どの靴磨き職人さんもひっきりなしで休みなく磨いてました。

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お隣さんはポリッシュメイドのシューシャイナーケンさん。

そのまたお隣さんはGAKU+の佐藤我久さん。

そのまたお隣さんはR&Dのお二方。

写真に映っていない反対側お隣さんはコロンブスさん。

もう勢揃いです!!

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実はこのお客様も宮田さんという中野で靴磨きしている職人さんなんです。わざわざ磨きに来て下さいました。

普段は同業同士なかなか交流がないのでこのような企画があるととても楽しいですね!日本の靴磨き文化発展にとって大きな一歩になったと思います。

最後は皆で記念撮影!!

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素敵な時間でした!

ぜひ今度は靴磨きオリンピック開催を目指していこうと思います。伊勢丹さん、よろしくお願いします!!

 

という訳で皆様もそろそろ靴磨きしてオシャレの秋を満喫しましょう!

次回のブログで10月の目玉イベントの告知をしますので乞うご期待!!

 

written by 長谷川 長谷川

“TOKYO MEN’S FES 2016″

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皆様こんにちは。

 

カープ、セ・リーグ制覇で大喜びのこたにです。

 

先日10日、地元の広島東洋カープが25年振り、7度目のセ・リーグ制覇を果たし未だに余韻に浸っております。

 

あんなに東京ドームが赤く染まったのは初めてでしたね。

 

それに勝利が決まった後の黒田と新井の男泣きで抱き合ったシーンは本当にグッときました。

ちなみにこのシーン。

image(9/11発行のスポニチより)

 

いやー、何度思い返しても実に感慨深いものです。

 

 

おっと失礼、本題に入ります。

 

今回はイベントの告知です。

 

その名も“TOKYO MEN’S FES 2016″!!

 

 

9/20(Tue)~9/25(Sun)までの6日間、伊勢丹新宿店本館6階・7階にて男っ気ムンムンのイベントが開催されます。

公式HPはこちら↓

http://www.isetanguide.com/20160920/men-fes/item.html

 

「男である100の幸福。」と、タイトルから男っ気がムンムンですね。

 

 

「男の幸福」をかき集めたイベントで、男である以上行かない理由がないといっても過言ではない程、男の嗜みが凝縮されたイベントとなっております。

 

 

本館6階では日替わりで職人が変わる靴磨きのコーナーが併設されます。

 

 

「何かに注いだ愛情は、これからも裏切らない、という幸福。」

いいですねぇ~。

 

9/20(Tue)はマエストロの松室真一郎氏

9/24(Sat)はホテルオークラの井上源太郎氏

と、とても豪華なゲストがお迎えです。

 

そして!

 

9/25(Sun)ではBrift H代表の長谷川が登場します!

 

 

本館6階催物場にて、Brift Hのカウンター靴磨き(The Brift)を提供させて頂きます(¥4,000+Tax)。

いつものお店とは違う雰囲気の中での靴磨きをご堪能ください。

 

 

また、それと同時に、Brift Hのオリジナルケア用品も販売いたします。

 

オリジナルシリーズの”The CREAM”,”The CLEANER”,”The SOLE OIL”等々、自慢のケア用品が伊勢丹新宿店でゲットできます。

ケア用品をお探しの方はMen’s館B1階の前に本館6階へお越しください。

 

 

と、いったところで。

 

Brift Hの出張靴磨きはもちろんですが、イベントそのものが内容盛り沢山で皆様のご期待に添えられること間違いなしのイベントですので

お近くに寄られた際は是非ともお越しください!

 

長谷川のインタビューもこちらに。

http://www.isetanguide.com/20160920/men-fes/mens/21.html

 

※イベントでは靴磨き(The Brift)のみのサービスとなります。

靴のお預かりは承れませんので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

それでは、毎朝の目覚ましアラームが「それ行けカープ」のこたにがお送りしました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=0enznckaEcU

 

 

P.S.

下に出る「written by 北見」は華麗にスルーしてください。

written by brift-h brift-h

靴作り

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こんにちは!
まだまだ日中は暑い日が続いておりますが、
朝晩は少し秋を感じさせる風が吹くようになりました。
今年の秋は、靴磨きの秋などいかかでしょうか?

今回の内容は、全くの私事で申し訳ありませんが、
自作の靴作りについてです。
1年ほど前から靴作り教室に通い、靴が完成したので、
その工程(底付けから)を簡単ではありますが、書いていきます。

まず、濡らしたインソール(中底の)を木型に打ち付け、形を覚えさせ、
すくい縫い(ウェルト、インソール、アッパーを縫う)をするための加工をします。
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縫う位置の目印をつけ、すくい針であらかじめ穴を開けます。
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先芯、月芯を作ったのち、
アッパーを木型に釣り込みます。
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踵からはじめ、次にウエスト
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ライニング、先芯も別々に釣り込みます。
先芯を釣込んだら、削って形を整えます。

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最後に前方のアッパーを釣込み、
終わったら、キズなどが付かないようにカバーをかけます。

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次に、ウェルトを縫い付けるすくい縫いをしていきます。
まず糸作りからはじめます。ワックスを付けた糸をテグスに巻き付けます。
(ただ巻いてあるだけなので、凸凹があると簡単に糸がほどけ作り直しになります。
また、ワックスが足りないと糸が切れて、また作り直します。ここの工程が自分にはとても難しかったです。)

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ウェルトを取り付け後です。靴らしくなってきました。

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ヒールの積み上げの前に、なるべく平らにするためハチマキを取り付けます。
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中底の段差を埋めるため中物を作ります。
前方はコルク、ウエスト部分には補強材のシャンク(革製)を付けます。
少し大きめに切った本底を、接着します。

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出し縫い(本底とウェルトを縫う)前に、
縫い目が見えないように、本底にどぶおこし、溝堀をします。縫い終わったら革をかぶせます。
これで、糸の擦り切れ防止、多少の水の染みこみを防ぎます。

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出し縫いは、自分にはすくい縫いよりやりやすかったですが、
縫い目が見えるので、均等な力で糸を引かなくてはいけません。

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次は、ヒールの積み上げです。
積み革を一枚ずつ、重ねていきます。

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革を積み上げながら、平らな板の上に置き、
すき間がないか、まっすぐ床と接地しているか確認します。
ここで、ちゃんと接地していないと、歪んで歩きにくい、靴にも足にも悪い靴になってしまいます。
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積み上げが終われば、あとは仕上げです。
コバを、木やすり、ガラス片、サンドペーパーをかけ、出来るだけ滑らかにします。
コバ、ソールに色を付け、コテをあて整えます。

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木型を抜き、ソックを作り、靴磨きをすれば完成です。
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1足作るのに、週1回通って、約1年かかります。
靴を作ってみると、靴の構造が分かるようになり、ますます靴に愛着が沸きます。
何か趣味をお探しの方、手を動かして物を作ることが好きな方には、靴作りは是非お勧めです!

清水

written by 長谷川 長谷川

防水性実験!!

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久しぶりの登場です。 北見です。
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イベントなどがあった関係で、いつもの順番とは違った流れになっております。

さて久々の「輝け!科学君」(って何度も久々って言っている気が…)
今回は防水性の実験です。
今年は台風の当たり年らしいですね。8月に台風が3つも来るのはかなり珍しいことだとか。
雨の中で靴を履くのは憂鬱ですよね。
では実際に雨でも大丈夫なケアって何なの?ということで、ヌメ革に色々と施してテストしてみました。

テストした内容は
①乳化性クリームのみ
②ポリッシュ
③スエード/ヌバック用スプレー
④防水スプレー
⑤ラッカー

いくつか説明をしますと
①はもうご存知ですね、革に栄養を与えただけの状態です。
②は①からワックスを用いてのポリッシュで当店での鏡面仕上げを施すのと同じ状態です。
③はスエードやヌバック用に市販されているスプレーで、アーモンドオイルなどを用いて革に栄養を与えつつ、防水と補色も行うスプレーです。
④はアメダスですとかスコッチガードの様に防水のみを行うスプレーです。
⑤、ラッカーってなんのこと?これはよくわからないですよね?これはラッカー系のクリア塗装で、ゆうなればガラス革と同じような状態にしているということです。

まずはそれぞれ塗っていきます。
左側にある革は何もしていないものです。比較用に並べています。

クリーム1
乳化性のクリームは結構浸みますね。

 

WAX1
ワックスで艶を出すとヌメ革はこんな感じ。

 

スエード1
スエードスプレーも吹いた直後は濃くなります。

 

アメダス1
防水スプレーも同じく濃くなります。

 

ラッカー1
ラッカーもやはり濃くなりました。

 

ここで5分ほど放置して、ヌメ革がどのようになるか見てみました。

クリーム2
乳化性は少し薄くなったかな?

 

WAX2
ポリッシュは5分位じゃ勿論なにも変わりません。ツヤツヤです。

 

スエード2
スエードスプレーはかなり薄くなりました。

 

アメダス2
防水スプレーはほぼ元の状態に戻りました。

 

ラッカー2
ラッカーも少し濃さが残る感じです。それと少しシミができました。

 

さてすべての準備が整ったところで水滴を加えていきます。
わかり易いように革の真ん中に一滴づつのせました。
水

 

まずは一分経過。

 

クリーム1分
クリームだけですとシミになっているのが一目瞭然です。

 

WAX1分
ポリッシュにも染みができています。あれ?

 

スエード1分
スエードスプレーにもちょっと染みが…

 

アメダス1分
防水スプレーは染みはなし。

 

ラッカー1分
ラッカーも水滴によるシミはできていない様子です。

 

更に10分経過。

 

クリーム10分
クリームは完全にシミになっています。

 

WAX10分
ポリッシュにも染みが広がりました…

 

スエード10分
スエードスプレーもクリームほどでは無いにしろ染みが広がっています。

 

アメダス10分
防水スプレーは全く変化なし!

 

ラッカー10分
ラッカーも全く変化ありませんでした。

意外なような意外ではないような…
ワックスってこんなにシミになりましたっけ???
ちょっと言い訳をさせてもらいますと、小さな革きれを磨くのは意外に難しいんですよ。
ヌメだとシミにならないように磨くにはさらに難しくなります。

ということで、ちょっとズルいような気がしますが、実際にポリッシュした靴で参考実験!!
鏡面仕上げをした靴に水滴をのせて…
靴

10分経過。

靴10分

よーく見てみるとちょこっと染みているかな?程度の跡が見えましたが、写真ではほぼ変わらず。
しっかりとワックスをのせてポリッシュすると防水効果がかなり高いことが分かります。
いずれは、ポリッシュした靴で表参道駅とBrift Hの間を雨天時に歩くとどうなるか?という実験でポリッシュと雨の関係をもう少し深く掘り下げたいですね。

ってここで終わっちゃうと雨には防水スプレーかラッカーが最高!ってことになるのですが、これらには意外な落とし穴があります。
まずは鏡面仕上げをした靴に防水スプレーをすると… 鏡面が曇ります。

WAX-スプレー
艶がかなり落ちるので、鏡面仕上げと防水スプレーの相性はよくありません。

 

そしてラッカーの場合、「防水効果が高い=何も染み込まない」です。
ラッカーークリーム

ラッカーを吹いた後に乳化性のクリームを入れてみても まったく濃くなりません。
つまり革に栄養が浸透していないということです。 なので、防水効果を高めたいからと言ってむやみにクリア塗装をするのも考えものです。

やはり雨が降りそうな時は大事な靴は履かずにガラス革などの雨用の靴が良いという、当たり前といえば当たり前すぎる結論となってしまいました。
でも色々と実験してみると、分かっているようで実は初めて経験したともいえることができて、とても為になりますね。
もし何か、靴や革で知りたいことがあったら、是非リクエストを下さい

written by brift-h brift-h

8月も終盤

こんにちは、山地です。

夏が終わると寂しくなる貴方も、秋めいていくこの時期が楽しみな貴方も、夕暮れ時に切なくなる貴方も、是非聴いてみて下さい。

 

ここ最近のnettaiyaは体に結構堪えます。そんな中、天王洲アイルに行きましたが海に近いので夜風が心地よかったです。

浜松町駅から東京モノレールで向かうルートがお勧めです。旅行気分が味わえます。

 

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さて!ここ最近の台風、集中豪雨に頭を悩ませているDRESS SHOES LOVERの皆さま

愛靴は無事でしょうか?もし濡れてトラブルが起きた場合は早めにご相談下さい。

今日は雨によってアッパーにクレーターが発生した靴の一例を紹介します。

 

SPIGOLA

PUNCHED CAPTOE

 

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何年か前に誂えた1足だそうです。最近のSPIGOLAさんとはまたひと味違うミニマムなラストですね。

靴が本当に好きな方はパンチドキャップトゥを好む方が多いです。THE CLASSIC!

このクレーターはかなり強敵でした。恐らく雨にどっぷり浸かった様子が見受けられます。

クレーターが発生してから時間が経っているようで、大分硬化しており最高級F難度レベルでした。

 

クレーター補修といっても、靴によって状態は様々。革の質感、色によっても方法は変えます。。

我々も日々色々試しながら、補修方法もアップデートしております。

 

補修後はこちら。

 

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きれいさっぱりなくなりました。

ビスポークは厳選された上質な革が使用されていることが多いので、革の繊維密度が高く、こういった補修の際もきれいになおり易いです。

 

どんな状態でもなおせます、とは言えませんが、職人の肩書に恥じぬよう精一杯できる限り目立たなくなるように致します。

なお、黒以外の色に関しては、色が濃くなる可能性が高いです。予めご了承頂きますようお願い致します。

 

クレーター補修(The Briftの磨き含む) ¥9,000~(税別)

納期は2~3週間(状態によってはもう少し長めに頂く場合もあります)

 

 

後回しにせず、早めに補修してあげることが大切です。

是非ご来店をお待ちしております。

written by brift-h brift-h

江戸屋ブラシのお話

こんにちは。小林です。

先日、江戸屋×Brift Hブラシの価格改定についてお知らせさせて頂きました。

その後ブラシについてのお問合せを多数頂いておりまして、改めて、江戸屋さんブラシの人気を実感しております。

 

そこで今回は、江戸屋さんのブラシ製作舞台裏について、ご紹介させて頂きます。

 

 

まずは山羊毛ブラシについて。

山羊毛は、他のブラシに比べると入荷までお時間を頂いております。大変申し訳ございません・・・。

 

他のブラシに比べて製作に時間がかかる、ということもあるのですが、

他の大きな理由としましては、毛を植えている職人さんがたったお一人、ということもあるのです。

そしてその職人さんはスエードブラシも兼任されており、おまけに今年はスエードブラシの注文が非常に増えたそうで。。

 

 

だったらもっと職人さんを増やせばいいのでは!?と思うかもしれませんが、

こちらの職人さん、すごい技術をお持ちなんです。

 

ブラシの毛は毛穴に毛を入れて、それをテグスのような糸で固定しているのですが、

頻繁にガシガシ使っていると、どうしても毛が抜けてくるんですね。

 

そこでBrift Hで作って頂いている山羊毛ブラシは毛が抜けにくくなるよう

職人さんの技を駆使し、工夫して作って下さっています。

 

~工夫~

【その壱】毛穴に接着剤も入れる

【その弐】テグスではなくステンレス製の糸で固定

テグス

↑ 奥が従来の糸、手前がステンレス。

 

これらの工夫でだいぶ毛が固定されますが、

この技が実は非常に難しく、できる職人さんがなかなかいらっしゃらないそうです。

一つ一つの毛穴に接着剤を入れ込む作業は、気が遠くなりますね。。

 

 

いまや鏡面磨きになくてはならない山羊毛ブラシ。

常に完売状態でたくさんのお客様にお待ち頂いておりますが、

実は江戸屋さんの中では、以前はさほど需要のあるブラシではなかったそうです。

 

ですがBrift Hや他の靴磨き屋さんが山羊毛の素晴らしさに気付き、ここ数年でかなりブレイクしました。

例えると、女優の吉田 羊さんや俳優のムロ ツヨシさんような感じですかね。

(ご存知ない方、すみません)

 

 

いやーなかなか大変な山羊毛ブラシですが、持っていると本当に重宝します。

少しブラッシングすると艶が出てくれるので、「あれ?自分、磨きうまいかも」と錯覚させてくれる魔法のブラシです。

入荷にお時間を頂きご迷惑をお掛けしており、大変申し訳ございません。

どうか気長にお待ち頂けますと幸いです。

 

 

そして昨今の馬毛事情。

これまで豚毛と馬毛は同じ価格でしたが、今回の価格改定で馬毛の方が高くなりました。

なんでも、馬毛は楽器、服など様々なモノに使われ出し、以前より手に入りにくくなってきたそうです。

 

 

馬毛

 

 

 

そしてここからは、昨年、江戸屋さんにお伺いした際に教えて頂いた舞台裏についてワンスモア。

改めて読み返すと一つ一つの工程の大変さが伝わってきたので(書いたのは私なので自画自賛みたいになっちゃいますが(汗))

コピペで申し訳ないですが、もう一度ご紹介しちゃいます。

 

↓ ↓ ↓

 

最終検品にすごく時間がかかるんです、とよくお聞きしていたのですが、その秘密がわかりました。

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こちら、最終検品中です。 特にお客様にも一番人気の山羊毛(ヤギ・仕上げ用)ブラシが一番時間がかかります。

一般的には植毛して毛先を整えて終了のようなのですが、江戸屋さんではこの後更にブラシ自体をブラッシングします。

ブラッシングをすることで、毛に絡まっているゴミや枝毛などの弱い毛を掻き出します。

毛が抜けずに快適に使って頂けるよう、ラストスパートの作業なのです。

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ブラッシングするとこんな風に弱い毛などがわぁ~と落ちてくるので、 これが出なくなるまで、おっしゃー!!と何度も何度もブラッシングします。

私も少しやらせて頂きましたが簡単そうに見えてこれがなかなか難しく、しかも腕の筋肉を酷使します。

少しでも早くブラシが仕上がるなら何でもやりまっせ!と常々思ってましたが、これはちょっとひよりました・・・。

長年やられているFさんも「頭を真っ白にして集中してやります」だそうです。

 

 

ど根性系作業その2は、持ち手の一つ一つの毛穴に注射器で接着剤を入れていくという、気が遠くなる作業。

これも毛を抜けにくくする為に、また持ち手の木の保護の為に必要な作業なのです。

 

他には、持ち手の木は湿度との戦いだというお話。

最初の段階では、持ち手は植毛される本体と蓋の2パーツに分かれています。

本体と蓋は作業の都合上、一旦離れ離れになるのですが、そうするとその二つの湿度がばらばらになります。

そして蓋はどの本体に付けてもいい訳ではなく、作られた時からこの本体にはこの蓋、というのが決まっていて、

絶対にその組み合わせでないとだめなのです。

 

再び本体と蓋が一緒になって、いざくっ付けるというぞ、となっても、お互いがいい具合の湿度具合になるのを待たなくてはなりません。

更に木も湿気が多いと割れたりしてしまうので、そのタイミングになるのがなかなか難しいそうです。

梅雨の季節は地獄だそうですよ。

 

その他にも細かい作業や微調整などがた~くさんありました。

一つ一つ丁寧に、妥協せず作られているのがよ~くわかって、大変勉強になりました。

 

 

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再度お読みいただき、ありがとうございます。

 

よい道具で大事な靴を磨くのは、楽しいです!

 

 

 

9/1より価格を改定させて頂きますが、

 

今後も江戸屋さんと共に、より良い商品をご提供できますよう尽力してまいりますので、ご理解、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

それでは、ブラシ係 小林でした。

 

※価格改定の詳細につきましては、前回ブログかNEWS&EVENTページよりご確認下さい。

 

written by brift-h brift-h

OWL WISDOM

Brift H