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2017.05.18  Category| イベント・お知らせ

Worldchampionship of shoeshine in London 結果報告

皆様ごきげんよう、靴磨き日本代表の長谷川です。

 

早速ですが、先週の13日土曜日に開催されたWorldchampionship of shoeshineのロンドン大会の結果ですが、おかげさまで優勝できました!!

 

多くの皆様から応援メッセージ、お祝いのメッセージをたくさん頂きまして本当にありがとうございます!

無事に優勝できて本当に安心しています。

周りからはやっぱり勝つと思ってたよ。なんておしゃって頂くことが多く、また自分も間違いなく勝つと信じていましたが、実際は内心けっこう不安でした。

というのも前回のスウェーデン大会の磨きあがった靴を見たら「これ本当に20分で磨いたの?」っていうくらいの輝きだったからです。

正直ビビってました。

 

World-Champs-6 (1)

↑これがその写真。マジか!とビビりました。

 

今回のファイナリスト3名について、

上の写真の靴を磨いたスェーデン人の方(一番最初の写真の左の方。過去二回のスウェーデンでの靴磨き大会で2連覇している)がアマチュアなんですが情報がなく得体が分からなく一番の脅威でした。

ファイナリストが発表になった際に名前がわかったのでインスタグラムで即フォローしたのですが、上げてる写真が筋トレしている写真ばかりでより謎が深まっただけでした。

 

もう一人のPETEというイギリス人はGasiano&Garlingでパティーヌと仕上げをしている職人さんで、Edward Greenでも務めていたプロの方です。この方はドラムのプロでもあるようである意味得体の知れない感がありましたね。とても優しそうなシャイ英国人って感じで可愛かったです。

 

STS10

 

↑大会の始まる前の歓談中の模様

 

その謎の多き外国人二人が(逆に僕が謎の東洋人だった可能性が高い)がどんな磨きをするのか??

 

【改めてルール説明】

〇磨く靴はLOAKEのライトブラウン(もちろん革は粗目)

〇道具はSAPHIRのワックス2種類(もちろん新品、これが大問題でした)

〇所要時間は20分

〇審査員は主催者のJesperと、Saphirの社長と、LOAKEの偉い人の3名。

〇評価基準ははっきりとはわかりませんが、片方の靴のみを磨き、だれが一番美しく光らせられるか?

☆唯一、自分の道具で持ち込めるのが”磨く用の布”のみ。僕はもちろん相棒の赤ネルで参戦!

 

 

大会スタート前に各自が自分の布をテーブルに置くのですが、隣のスウェーデン人がコットンパフを何枚もテーブルに並べ始めた時は内心「やばい方法が出てきた!」とビビりました。

僕も一時やっていたのですが、最初にワックスを乗せるときに指ではなくコットンで乗せ続けると結構よく光るんですよね。もう久しくその方法はやっていないのですがまさかそのコットン乗せで極めた御方!?と思ってこれはマズイ!ともうすべて目に見えるものに疑心暗鬼状態でしたよ。

 

イギリス人のPETEは普通のシャツ地だったので、はあはあほおほおって感じでなんとなく予想がつきました。

新品のワックス(ゆるゆるで光りくい)をあの布で乗せてもまあ光らないだろうな~と、もうこの時点で眼中からなくなりました。OUT OF 眼中です。

 

STS7

 

↑実際の大会中の模様

そして大会が始まりました。久々に手が震えました。武者震い?いや、完全に緊張からです。

 

今回のネックは、”新品の荒い革の靴”と”新品のゆる~いワックス”です。

そこでポイントとなるのは”とにかくベースつくり”と”ワックスの塗布後の乾燥”この2点だと思っていました。

(この辺はかなりマニアックなので興味ない人はとばしてください。)

20分間の中で半分くらいは指でベース作りをしようと考えてました。とにかく指でワックスを乗せる時点でかなり光らせてしまおうと。

あとはフーフー息をかけて塗ったワックスを乾燥させる。このために有酸素運動(ジョギング)や心拍数を上げる筋力トレーニングをしてきました。

 

僕のインスタグラムアカウント(yuya.hasegawa.brift.h)でLIVE中継を見ていただいた方は分かると思いますが、

実際に大会が始まってベース作りにかけた時間は5分くらいだったと思います。

というのも、急きょルール変更があり、ワックスの一つがサフィールのミラーグロスという昨年末に出たよく光るワックスが追加になったのです。それを多めに塗ったことで結構早めに光ってきたのと、5分くらいの時点でかなりすでに差がついたので「布で磨き入るか」と思って赤ネルちゃんを登場させました。

 

蓋を開けてみたら10分くらいでもうかなりの差がついていたのでもう勝った感はかなりありました。

主催者のJesperにも磨き中にマイクで「まだ磨くのか?」と聞かれてしまうくらいでした(笑)

それでもまだどんでん返しが怖かったので最後の最後まで磨いて終了。

WCSS1

 

こんな感じに仕上がりました。

 

20分が終わり、ぞろぞろと審査員が出てきてそれぞれの靴をじっくり見てぞろぞろと引き返していき、待つここおよそ5分くらい(この間がけっこう長く感じました)

「初代チャンピオンYuya Hasegawa!!」と呼ばれた瞬間は、もうめちゃくちゃ嬉しかったです。

内心勝ったとは思っていましたが、実際に呼ばれると「マジで?!」と一瞬ためらいました。僕のレベルでこんなんだとAKB48の総選挙なんて半端なく凄いんだろうなとか思いました。

 

これまで自称で日本一とか世界一とか言ってきましたが。とりあえずは多少は他称として使えるようになりました。

 

STS9

今回が第一回の世界選手権だったわけですがこれから第二回、第三回とドンドンレベルが上がってくると思います。

第一回大会がひとつの基準になったと思うので益々盛り上がっていくのを楽しみにしています。

実際に日本中にも靴磨きの猛者はたくさんいるので日本勢が世界を席巻する日はもうすぐ目の前でしょう。

「俺なら優勝できる!」という人は次の大会にエントリーされたら良いと思います、見てる方は楽そうに見えるかもしれませんが実際に出るとそう簡単にはいきませんからね(笑)なんて。

ストリートファイトで良ければいつでも受けて立つので挑戦してきてください。

 

祝!靴磨き世界チャンピオンというわけで本日5月18日から5月31日まで

1、「長谷川裕也 靴磨き指名料タダ!」イベントを開催!!

2、「世界を制した赤ネルプレゼント」というECサイトでお買い物してくださった方に赤ネル2枚プレゼント!!

を行います。

 

世界一の靴磨きを体験してください(自分で言うな)という事で、通常は指名料2000円いただくのを今月いっぱいは無料にしますので皆様ぜひこの機会に靴磨きに来てください♪もちろん予約してくださいね!

※おひとり様一足まで。

スケジュールの変動や予約が埋まったりもするのでご希望に添えないこともありますので予めご了承ください。

長谷川出勤日は職人スケジュールにてご確認ください。※ちなみに17時予約が最終受付です。

 

最後は大会後にロンドン最古のレストランRulesでの祝杯の写真で締めたいと思います。

SCS11

 

 

ルネッサーン!!!!

 

written by

Brift H