Before&ampAfter

BEFORE&AFTER > RECOLOR、色補正

  • ZONKEY BOOTのスエードスリッポンの染め変えです。もともとは素敵な赤でしたがお洋服に合わせにくいということで黒くしたいとご依頼いただきました。ただ真っ黒には染まらないのでできる限り濃く染めた結果、少し紫がかった黒に染まりました。起毛素材の染めは表革とは違い大変難しく色の調整も容易ではありません。多少職人にお任せする気持ちでご依頼いただけると幸いです。

  • Gaziano&Garlingのアンティーク調の染め変えです。お客様の要望はJohn Lobbのミュージアムカーフのような全体的にムラがあるダークブラウンにしてほしいとの事で特殊な方法で染めました。元々の甘いブラウンは残しながら全体に不均一にダークブラウンを入れていきます。このボカシ加減が難しいのです。結果なかなかの仕上がりになったと思います。

  • J.M.WESTONのヌバックブーツの染め変えです。起毛素材の染めはスムースレザー(表革)とは違い染料の定着が難しい為に思い通りの色に染めるのは高い技術と経験を必要とします。今回はバーガンディーへの染め変えをご希望でしたので出来る限りお客様のご希望に近い色になるよう何度も染めてなんとか良い色になりました。コバと紐の色はそのままにしたのでカジュアル感を出してます。

  • Marmoladaのエレファント(象革)ブーツのRecolorです。全体的にブラックにしたいがグリーン、ネイビー、パープルなどの色も少しぼかして入れて欲しいとのかなりレベルの高いご要望でした。エレファントは革の表面がヌバック状(起毛している)ので染めるのが難しい素材です。色々な染料で染めてから最後にブラックをいれてムラ感のあるシックな一足になりました、写真だと伝わりにくい色です。最後にコバも染めて全体をまとめています。

  • J.M.WESTONのブラックのモンクストラップのRecolorです。前はヌバック加工を施しブルーの染料で染めています。バックルより後ろはネイビーに染めて全体的にブルー系に。基本的には元の革の色よりも薄い色に染める事はかなり難しい(条件がある)のですが今回はなんとかうまくいきました。まさしく世界に一足の靴になりました。

  • 小銭入れのRECOLORです。赤茶の革を黒に染め変えて欲しいというご要望でした。
    まず最初に元々の色が薄くなるように一度全体を強力な溶剤で拭きます。その後に黒い染料を何度も染みこませて乾燥を繰り返し、黒が定着したら最後に磨いて仕上げます。なかには表面を塗装して色を変えるお店も多々ありますが、それをやってしまうと革の表情がなくなり魅力もガタ落ちします。なので僕たちは出来る限り染料を使って色を変えていきます。愛用品の色が変わるのは楽しいものです。

  • バーガンディーをネイビーブルーにRECOLORしました。
    まず初めに全体の色をでき限り抜くために強力な溶剤で拭きます。※やりすぎると革が荒れてしまうのでとにかく気を付けます。
    革がすっぴんになったら、全体にネイビーブルーの染料を染みこませていきます。染色と乾燥を繰り返し色が定着させます。
    こちらの靴が元々アンティーク調の色ムラがあるので、その部分は活かしながら濃淡をつけて仕上げました。
    生まれ変わった一足。これからの変化も楽しみです。

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