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2016.08.19  Category| イベント・お知らせ , ケア用品、販売品など , すべての記事

江戸屋ブラシのお話

こんにちは。小林です。

先日、江戸屋×Brift Hブラシの価格改定についてお知らせさせて頂きました。

その後ブラシについてのお問合せを多数頂いておりまして、改めて、江戸屋さんブラシの人気を実感しております。

 

そこで今回は、江戸屋さんのブラシ製作舞台裏について、ご紹介させて頂きます。

 

 

まずは山羊毛ブラシについて。

山羊毛は、他のブラシに比べると入荷までお時間を頂いております。大変申し訳ございません・・・。

 

他のブラシに比べて製作に時間がかかる、ということもあるのですが、

他の大きな理由としましては、毛を植えている職人さんがたったお一人、ということもあるのです。

そしてその職人さんはスエードブラシも兼任されており、おまけに今年はスエードブラシの注文が非常に増えたそうで。。

 

 

だったらもっと職人さんを増やせばいいのでは!?と思うかもしれませんが、

こちらの職人さん、すごい技術をお持ちなんです。

 

ブラシの毛は毛穴に毛を入れて、それをテグスのような糸で固定しているのですが、

頻繁にガシガシ使っていると、どうしても毛が抜けてくるんですね。

 

そこでBrift Hで作って頂いている山羊毛ブラシは毛が抜けにくくなるよう

職人さんの技を駆使し、工夫して作って下さっています。

 

~工夫~

【その壱】毛穴に接着剤も入れる

【その弐】テグスではなくステンレス製の糸で固定

テグス

↑ 奥が従来の糸、手前がステンレス。

 

これらの工夫でだいぶ毛が固定されますが、

この技が実は非常に難しく、できる職人さんがなかなかいらっしゃらないそうです。

一つ一つの毛穴に接着剤を入れ込む作業は、気が遠くなりますね。。

 

 

いまや鏡面磨きになくてはならない山羊毛ブラシ。

常に完売状態でたくさんのお客様にお待ち頂いておりますが、

実は江戸屋さんの中では、以前はさほど需要のあるブラシではなかったそうです。

 

ですがBrift Hや他の靴磨き屋さんが山羊毛の素晴らしさに気付き、ここ数年でかなりブレイクしました。

例えると、女優の吉田 羊さんや俳優のムロ ツヨシさんような感じですかね。

(ご存知ない方、すみません)

 

 

いやーなかなか大変な山羊毛ブラシですが、持っていると本当に重宝します。

少しブラッシングすると艶が出てくれるので、「あれ?自分、磨きうまいかも」と錯覚させてくれる魔法のブラシです。

入荷にお時間を頂きご迷惑をお掛けしており、大変申し訳ございません。

どうか気長にお待ち頂けますと幸いです。

 

 

そして昨今の馬毛事情。

これまで豚毛と馬毛は同じ価格でしたが、今回の価格改定で馬毛の方が高くなりました。

なんでも、馬毛は楽器、服など様々なモノに使われ出し、以前より手に入りにくくなってきたそうです。

 

 

馬毛

 

 

 

そしてここからは、昨年、江戸屋さんにお伺いした際に教えて頂いた舞台裏についてワンスモア。

改めて読み返すと一つ一つの工程の大変さが伝わってきたので(書いたのは私なので自画自賛みたいになっちゃいますが(汗))

コピペで申し訳ないですが、もう一度ご紹介しちゃいます。

 

↓ ↓ ↓

 

最終検品にすごく時間がかかるんです、とよくお聞きしていたのですが、その秘密がわかりました。

3-300x201[1]

 

こちら、最終検品中です。 特にお客様にも一番人気の山羊毛(ヤギ・仕上げ用)ブラシが一番時間がかかります。

一般的には植毛して毛先を整えて終了のようなのですが、江戸屋さんではこの後更にブラシ自体をブラッシングします。

ブラッシングをすることで、毛に絡まっているゴミや枝毛などの弱い毛を掻き出します。

毛が抜けずに快適に使って頂けるよう、ラストスパートの作業なのです。

4-300x201[1]

 

ブラッシングするとこんな風に弱い毛などがわぁ~と落ちてくるので、 これが出なくなるまで、おっしゃー!!と何度も何度もブラッシングします。

私も少しやらせて頂きましたが簡単そうに見えてこれがなかなか難しく、しかも腕の筋肉を酷使します。

少しでも早くブラシが仕上がるなら何でもやりまっせ!と常々思ってましたが、これはちょっとひよりました・・・。

長年やられているFさんも「頭を真っ白にして集中してやります」だそうです。

 

 

ど根性系作業その2は、持ち手の一つ一つの毛穴に注射器で接着剤を入れていくという、気が遠くなる作業。

これも毛を抜けにくくする為に、また持ち手の木の保護の為に必要な作業なのです。

 

他には、持ち手の木は湿度との戦いだというお話。

最初の段階では、持ち手は植毛される本体と蓋の2パーツに分かれています。

本体と蓋は作業の都合上、一旦離れ離れになるのですが、そうするとその二つの湿度がばらばらになります。

そして蓋はどの本体に付けてもいい訳ではなく、作られた時からこの本体にはこの蓋、というのが決まっていて、

絶対にその組み合わせでないとだめなのです。

 

再び本体と蓋が一緒になって、いざくっ付けるというぞ、となっても、お互いがいい具合の湿度具合になるのを待たなくてはなりません。

更に木も湿気が多いと割れたりしてしまうので、そのタイミングになるのがなかなか難しいそうです。

梅雨の季節は地獄だそうですよ。

 

その他にも細かい作業や微調整などがた~くさんありました。

一つ一つ丁寧に、妥協せず作られているのがよ~くわかって、大変勉強になりました。

 

 

______________________________________________

 

 

再度お読みいただき、ありがとうございます。

 

よい道具で大事な靴を磨くのは、楽しいです!

 

 

 

9/1より価格を改定させて頂きますが、

 

今後も江戸屋さんと共に、より良い商品をご提供できますよう尽力してまいりますので、ご理解、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

それでは、ブラシ係 小林でした。

 

※価格改定の詳細につきましては、前回ブログかNEWS&EVENTページよりご確認下さい。

 

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2016.08.14  Category| イベント・お知らせ

江戸屋×Brift H ブラシ 価格改定のお知らせ

お客様各位

 

いつも当店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

 

9/1より、江戸屋×Brift H 靴ブラシの価格を改定させて頂くこととなりました。

昨今の原材料価格の高騰や人件費の増大など様々なコストの増加により

江戸屋様が価格の見直しをされ、それに伴い、当店での販売価格も改定させて頂きます。

 

 

下記に改定後の価格をお知らせいたします。

 

【新価格】(税別)

 

・クリーム付けブラシ ¥2,500

・コバブラシ ¥2,400

・スエードブラシ ¥5,600

・馬毛ブラシ ¥10,000

・豚毛ブラシ ¥8,000

・山羊毛ブラシ ¥12,000

 

※当店の山羊毛ブラシは、江戸屋オリジナルブラシの製作工程にひと手間加え、

毛を抜けにくくするよう一つ一つの毛穴に接着剤を流し込む工夫を施しております。

 

※現在在庫のあるのブラシにつきましては、8/31まではこれまでの価格で販売させて頂きます。

※在庫のないブラシをご予約頂く際は、改定後の価格にてご予約を承ります。

 

 

お客様にはご不便をお掛けいたしますが、

今後も江戸屋さんと共にお客様にご満足頂ける商品をお届けできますよう尽力してまいりますので、

ご理解、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

Brift H

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2016.08.12  Category| キズ・クラック(ひび割れ) , 靴磨きの彼是

【靴磨きの本】に載っていない知りたい事あれこれ

皆様ごきげんよう、世界一かっこいい靴磨き職人こと長谷川です。

世の中はリオ五輪一色ですが、僕は東京五輪の靴磨き個人での金、Brift Hとして靴磨き団体金を目指し日々靴磨きの練習に勤しんでおります。

東京五輪ではアメリカ代表のジョンとスウェーデン代表のステファンとのメダル争いになりそうです、ドーピング検査だけは引っかからないように気を付けます。

さて今日はまずブラッシング時の手首のスナップ強化の為にまずは指立て100回から、、、、と冗談は顔だけにして。

 

それにしても毎日メダルラッシュが続いてとっても嬉しいですね。

自宅にテレビがないのでネットでのニュースなどでしか情報は得てないのですが、こういう時はテレビ画面で感動を味わいたいですね。

これは真面目な話で、昨年スウェーデンで靴磨きの世界大会?ヨーロッパ大会?が開催されたんです。

同じ靴を同じ道具で20分間磨いて誰が一番きれいに磨けるか。という大会の内容だったのですが、写真からでもレベルの高さが一目瞭然でした。

ぜひいつか靴磨き世界大会を開催したいと思って居ますのでその時は日本応援団の皆様ご声援宜しくお願いいたします!

 

という訳で日夜日本ならず世界中に靴磨き文化を広めようと奮闘しているわけなんですけど、6月25日に発売されました僕の初出版本「靴磨きの本 THE SHOE SHINE BOOK」がお陰様で3刷目も決まり着実に世の中の靴磨きに興味ある方、そうでない方にひろまりつつあります。本当に皆様ありがとうございます!

 

 

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今回の本は初級編として基本的な靴磨きの知識、技術をメインに、その他革靴との付き合い方について読みやすいようにまとめましたが、本当は書きたかった細かい話はいくらでもあるのです。

そこで、今回この本を買って頂いた方が必ずやぶち当たる疑問について2つ書きたいと思います。

 

1、メダリオンの靴ってどうやって磨くの?上手く磨けないんでけど。

2、鏡面磨きした靴が少し擦れた時どうやって直すの?

 

まずのメダリオン(穴飾り)の靴の磨き方ですが、基本的には特に大きな違いはありませんが少しコツがあります。

 

擦れ2

 

メダリオンの靴はクリームを塗ると上の写真のように穴飾りにクリームが入ってしまいます。

そんなときはブラシで穴をほじるようにブラッシングしてください。

 

擦れ3

 

そうすると綺麗に穴に詰まったクリームが取れますので問題ありません。これはワックスも同様です。

そして、メダリオンの靴の鏡面磨きが少し難しいのですが、穴に水が浸入して光らなくなる危険があります。

鏡面磨きの水を付ける時に穴飾りに垂らしてしまったり、濡れた布で何度も何度も穴飾り部分を触っているとジワジワと濡れてきます。

 

擦れ4

 

なので、上の写真のようにファーストタッチは穴飾りがない部分から磨くようにしましょう。

水を垂らすときも穴に入らないよう同様に端に垂らします。重要なのはファーストタッチを穴飾り以外から始めるという事です。

あとは普通に磨けば大丈夫です!!

 

 

つぎに、鏡面磨きした後につく細かい削れキズを直す方法です。

これは誰しもが悩むことだと思います。一日履いていればキズの一つや二つ付きますよね。

そんなときに毎回クリーナーで落として、クリーム塗って、ワックス塗って。。。。なんてしてられません!し、しなくて良いです。

ではどうするか?

下の写真が擦れた状態の靴です。

キズ1

 

縦に横にとワックスが削れて浅いキズになってますね。

コツは、乾拭きでキズの周り全体を拭きとってワックス層の段差を無くすことです。

キズ2

 

汚れ落とし用の布で良いのでちょっと力を入れてゴシゴシ拭くと鏡面のワックスが取れてキズが目立たなくなります。

 

キズ3

 

これくらい拭き取ってください。(上の写真)

全体的にワックス層が取れるとキズとの段差がなくなりキズがなくなります。

 

キズ4

 

そしてその部分だけワックスを少し塗って鏡面磨きをします。全体にやると厚塗りになってしまうかもしれませんので

基本的には乾拭きした部分だけ鏡面磨きするイメージです。

キズ5

 

これが完成形です。

キズはすっかり目立たなくなりましたね、これでアップデート出来上がりです。

 

いかがでしたか?

細かい事を書くとかなり沢山あるのですが、一応はその辺のQ&Aもページとして作っていますのでご覧いただければと思います。

ぜひお盆休みある方はまとめて靴を綺麗に磨いてみましょう!

当店はお盆も休まず営業しておりますのでもちろん磨きにもいらしてくださね( ^)o(^ )

それでは暑さに負けず夏を楽しみましょう~!

 

 

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