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2016.06.07  Category| すべての記事

雨の日の靴選び

とうとう今週から関東地方も梅雨入りです。
湿度がどんどんと高くなってきましたね。
汗かきの自分にはつらい季節…
真夏の暑い日差しが待ち遠しい。
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写真は梅雨入り前の鎌倉の建長寺。
日差しはありましたが、湿気がなかったので気持ちの良い一日でした。

さて、そんな梅雨時は履く靴に悩むのが靴好きというもの。
大事な靴は濡らしたくないし、スーツに何を合わせよう…
悩んでいらっしゃる方も多いと思います。

そんな場合には以下のことを参考にして下さい。

①ラバーソール
一つ目は当たり前といえば当たり前。雨の日にはラバーソールです。
レザーソールはどうしても水が染みこみ易いです。
ソールが吸った水気がコルクに染みこみ、更に中敷きまで…。そうして靴の中もじっとりと。
といったようになりかねないので、水が染みないラバーソールは必須ですね。
また、雨に濡れた路面は滑りやすいです。駅構内やお店の床なんかはつるっつる。
ラバーの方がレザーに比べて滑りにくいので、そういった点から見てもラバーソールの方が良いですね。

②グッドイヤー製法の靴
マッケイ製法の靴はソールとアッパーが直接縫われています。
つまりソールから中敷きまで針穴が貫通しているということ。
縫い糸には松脂を塗ったりなどして防水性を考えてはいますが、やはり穴が開いていれば水が染みてきますよね。
とゆう訳でマッケイはNGです。
たとえラバーソールだったとしても外側にステッチが見えていれば針穴が貫通している可能性大。
グッドイヤーであればソールのステッチはウェルト縫われているので、直接、靴の内側にはつながっていません。
という訳で、グッドイヤーの方が内側には水が染みこみ難いです。

③ガラス革
ここからはアッパーの素材として雨の日にお勧めのものを紹介します。
まずはガラス革。表面に樹脂コーティングを施した革です。樹脂コーティングしてあるので水が染みこみません。
通常のカーフと違い、経年変化を楽しむ素材ではないですが雨には強い。表面は水を寄せ付けません!
元々キズのある原皮を使えるように考え出された加工方法なので、高級な靴にはあまり使われていません。
樹脂コーティングされた革という点ではエナメル革もありですね。

④スウェード
お手入れ方法が難しい上に雨にも弱いと思われがちなスウェード。
ですが、濡れた後のお手入れの楽さと防水効果を考えると外せないのがスウェードです。
もし濡れてしまっても、乾いた後は毛並みを整えて防水スプレーをかけるだけ。
基本的にはたったこれだけ、なんです。
防水スプレーの成分である油分やフッ素なども、カーフに比べれば染みこみ易い&喰いつき易いので、防水効果は高いです。
但し、ライトブラウンやベージュ等の淡い色は雨に濡れると染みになる可能性が高いので、要注意です。
雨の日用としては黒や焦げ茶のスウェードがお勧め。

⑤オイルドレザー
最初からオイルを浸透させて防水効果を高めてあるのがオイルドレザー。
なので勿論、防水効果は高いです。
革に触ると少しべったりしているというか、最初から少ししっとりしているのが特徴。
エンジニアブーツやワークブーツに良く使われる素材ですが、紳士靴でも使われます。

⑥シボ革
表面にシワ模様が付けられたシボ革。シボ加工といって牛革に型押しや薬品による収縮などによって凸凹を施した革です。
シボ革はカーフに比べ、雨によるトラブルが少ないことが特徴の一つですね。
トラブルが少ないといっても、もし雨にしっかりとあたってしまった場合は、しっかり乾燥させてから
乳化性クリームで栄養を入れてあげて下さい。

ざっくりと雨の日のことを考えた靴セレクトのポイントをまとめて見ました。
次回、靴購入の際や雨の日に何を履こうか迷った際に参考にしてください。

もう一つ。
もしカーフの靴で雨に濡れてしまった場合はどうすればよいか?

①靴の中に新聞紙等を入れて型崩れを防ぐ
②その状態で風通しのいい場所で陰干しし、表面をしっかり乾かす
③中に入れた新聞紙を取って陰干しし、中を乾かす
④濡れてから乾かした靴は革が硬くなってしまっているので、しっかりと乳化性のクリームを入れる

といった感じでお手入れして下さい。

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2016.05.27  Category| イベント・お知らせ , ケア用品、販売品など , 靴磨きの彼是

「靴磨きの本 ~THE SHOE SHINE BOOK~」予約受付開始

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皆様ごきげんよう、靴磨き界のホープ、ミスターAtoZこと長谷川です。

今日は前から何度か告知していた長谷川初の著書がとうとう出版目前という事でこの本について書かせて頂きます。

 

その名も「靴磨きの本~THE SHOE SHINE BOOK」です。完全に実用書です。予価1300円+税。

AMAZONで予約販売開始しました。➡http://www.amazon.co.jp/dp/4750514764

 

テーマは「一家に一冊!」という事で、読んでいる方が実践しやすいように分かりやすく丁寧に靴磨きについて書きました。

この本を読めば誰でもプロのような靴磨きが出来るようになる!という事で写真を大きく使い細かく解説しているので靴磨きの全行程だけでも

20ページ以上を割いて解説してます。

それ以外にも、起毛素材、コードバン、ガラス革てエナメル、爬虫類の革、スニーカーまで!!多種多様な素材の靴磨き方法まで網羅してます。

しかも。。。。自宅で出来るキズ補修の方法や、シミ補修など裏技も本の後半「より極めるページ」では公開しちゃってます。

 

靴磨き以外の基本的な革靴に関する知識も書いているので、革靴をこれから履く新社会人の方や初心者の方が読みやすいように作りました。

とにかく「分かりやすくて、美しくて、ためになる。」を意識して作ったのでマニアな方には物足りないかもしれません(笑)

 

世界的にも靴磨き専門の実用書というのは無いと思うので、この本がゆくゆく色んな言語に訳され世界中の靴磨きのスタンダードになれば良いなと思い、THE SHOE SHINE BOOKと銘打っています。大変烏滸がましいですが。

 

巻頭にも書いているのですが、僕は2004年に100円ショップで買った靴磨きのセットを持って東京駅の路上で靴磨きを始めました。

その頃は靴磨きのやり方なども全然分からぬままただただ日銭を稼ぐ為に靴磨きをしていました。ある時お客さんに「君ね、下手くそだから他の靴磨き屋さんの所行って勉強した方が良いよ。」と言われました。その時初めて自分が靴磨き下手くそな事をしりました。それならば、と近くでもう40年以上も靴磨きをしているおじさんの方々の所へ行きました、でも弟子入りするつもりも無ければ頼み込んで教えてもらう勇気もなかったので遠巻きにどうやって磨くのか観察しました。すると自分では絶対にありえない程靴がピカピカになっていくではありませんか。完全にやられました。

おじさんの後ろを何度も歩いて使っている道具を覚えてからその足で道具を買いに行って自宅で見よう見まねで試したら見事に靴が光りました。この時の感動は今でもはっきり覚えています。そこから靴磨きの奥深き世界にのめり込んでいきました。

自分なりに考えうる方法で靴磨きを勉強しました。当時は靴磨きの本やYOUTUBEも無かったですからね。

東京にいる靴磨き屋さんにはほとんど磨いてもらいました、神保町行って靴や革系の本から古いファッション雑誌まで少しでも靴磨きの事が書いてあれば買いました、靴クリーム会社のイベントや専門のセミナーにも行きましたし、都立皮革センターで革の講習会も通って、中古靴20足くらい買ってレンジでチンしたり煮たり焼いたり(笑)もちろんインターネットも靴愛好家の方のブログなど少しでも靴磨きの情報がないかと探しました。 

結局これといった情報はあまりなく、集めた全ての点を自分で線にするしかありませんでした。でもその時の無駄でもあったような試行錯誤の勉強が今の基盤となり新しい技術を生む発想の源になっているのです。一つ一つの発見が感動的でした。

この本はその一つの集大成です。どんな方にも愛すべき革靴を大切に長く愛用して頂くために必要だと思われる靴磨きの知識、技術を出来る限り分かりやすく丁寧に書きました。

ぜひとも何か革靴の事で困った時には開いてもらえるようなあなたの相棒本にして頂ければこんなに嬉しい事はありません。

今回のこの本が出版されるにあたり改めて多くの方々のサポートがあったからこそ出来上がったのだと感謝の気持ちでいっぱいです、この場を借りて僕の周りの皆様に御礼申し上げます。

 

世界の足元に革命を。

皆様、ぜひとも宜しくお願いいたします!!

 

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2016.05.15  Category| すべての記事

ぱっち & いんそーる

皆様こんにちは。こたにです。

更新が遅くなり申し訳ございません。

 

 

最近は気温も上がり、春というよりは夏に近いほど日中は暑くなりました。

かといって朝晩はまだ少し冷えるので何を着ればいいやらわからないですね。

そして体調を崩しやすい時期でもあるので、体調管理をしっかりしなければですね。

 

 

さてさて、今回のブログの内容は「パッチ&インソール」です。

 

 

ご説明を、

 

パッチ・・・ライニング(主に親指と小指の部分)に穴が開いてしまったしまった場合、薄い革のパッチを作り穴の箇所を塞ぎます。
クラック保護のために厚めで固い革のパッチを貼り、履きジワの箇所を曲がりにくくするものもあります。

 

インソール・・・革やフェルトでインソールを作り、靴の中のサイズを調整することでフィッティングをより良いものにします。
この場合、インソールは前もしくは後ろ半分の形(ハーフソック)と全体(ロングソック)を組み合わせて調整します。
現在入っているインソールが破れてしまったり、マッケイ縫いのステッチが当たって歩く際気になったりする場合は新しくインソールを作成することもできます。

 

 

ざっとこういった内容です。

 

 

ではより詳しくご紹介します。

 

 

まずはパッチから

 

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こちらの靴ですが、ライニングの小指部分に穴が開いてしまってます。

写真真ん中の目玉みたいなやつです(見えにくくてすみません。一生懸命撮りました。)。

 

永く履いていくとどうしても穴は開いてしまうものです。

ですがそのまま放置はもったいない!

というのも、穴が開いている箇所の履きジワがより深くなり、クラックが入りやすくなってしまうからです。

最悪の場合、そこから貫通してアッパーが思いっきり裂けてしまうこともあります。

 

というのを、防ぐのがこの革のパッチです。

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なんだかかわいらしいですね。

 

裏側はフィッティングに影響が出ないよう周りをうすーく剝いてます。

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そして貼った後がこちら。

 

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どうしても「パッチ貼ってある感」はありますが、極力ライニングの色に近い革で作ります。

 

普段は1mm厚の革でのパッチですが、クラック保護の場合は2mm厚のもので作るためもう少し固いものになります。

 

 

お次はインソール。

こちらの靴は、フィッティングが少し大きい為、インソールをいれてジャストサイズにする予定のもの(モディファイドラストはかっこいいなぁ…)。

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フィッティングが大きいのもいいことはありません。

靴の中の空間が大きい分、履きジワが大きく深く入り、その履きジワからクラックが入る危険性が大いに高まるからです。

 

ではどうすればいいか、インソールを厚くして空間を無くしましょう。

 

でもインソールを入れるためにオリジナルのロゴが消えてしまうのは悲しいですよね。

ですが、安心してください。

Brift Hではオリジナルのロゴを消さないよう、元のインソールをまず剥がしその下に追加のインソールを入れていきます。

(オリジナルのインソールが取れない場合もございます。その場合はその色に近い革で上からインソールを乗せる形になります。)

 

こんな感じです。

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断面図がなくて申し訳ないですが、実はこのインソール、全体2mmの革を、そして前半分は4mmの革で作ってます。

なかなかモリモリです。

 

で、実際に仕上がった写真がこちら。

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オリジナルのロゴは消しません!

 

見た目は殆ど変わりませんね。
履き心地が変わるだけです。

 

 

さて、こんな感じで外からは見えない部分も手掛けております。

 

 

皆様ぜひ、ご自身の愛しの靴達を今一度見てあげてみてください。

 

ライニングに穴が開いていたり、「この靴やっぱりちょっと大きいなぁ」「インソールがだいぶ沈んで少しフィッティングが大きいかな」と感じた場合は是非ともお持ち下さい!

 

※インソール調整は、実際に店頭でインソールのサンプルを入れてフィッティングを確認する必要があるため、インソール調整をご希望の場合は一度お電話にてご予約をお願い致します(所要時間約30分)。

 

 

 

それでは、幅狭甲薄の足のせいでインソール調整必須のこたにがお送りしましたー。

 

 

 

P.S.

下に出る「written by 北見」は華麗にスルーしてください。

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