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2016.07.19  Category| すべての記事

デザイン別 靴の磨き方

皆さまこんにちは!
毎日暑いですね。
日々炎天下の中お越し下さる皆さま、特に表参道駅からは大変だと思いますが。。
本当にありがとうございます。
磨かれた後のツヤツヤの靴は、夏の太陽の下ではさらに光ってみえるのでしょうか。
生命力を感じます。

今週は久々に靴磨き屋らしいお話を。
靴のデザイン別で、WAXでの磨き方のコツをお届けします。
色々なデザインがありますが、代表的な5つをピックアップしてみました。
ご自身でも磨かれる皆さま、よろしければご参考にして下さいませ!

まずBrift Hでは、いわゆる鏡面磨き=つま先、かかとを中心にピカピカにする磨き、
で仕上げさせて頂いております。

クリームだけでもしっとりとしたイイ艶は出ますが、その後にWAXを塗ることでさらにツヤを出します。
ツヤ加減はお好みですが、ツヤを出すことでよりその靴の良さを引き立てたり、
ピカピカの靴を履くことで気持ちも盛り上がりますよね。

WAXはつま先、かかとをメインに塗り重ねますが、この2ヵ所だけだとバランスが悪くなります。
なので靴全体にも塗るのですが(←つま先かかと以外にWAXはNGだと思われている方が多いですが、無問題です!)
WAXを厚くする所とそうではない所・・・などが仕上がりのポイントになります。

そしてどんな靴でも、つま先でWAXを厚く塗るのは履き皺の手前までです。
履き皺より上も厚くすると、靴を履いて屈曲するとWAXが割れてしまうためです。

ここまでが全ての靴に共通する事でして、お次にデザイン別ポイントをご紹介します。

●ストレートチップ
靴の王道ですね。
他のデザインに比べて磨く範囲がわかりやすいので、最も磨きやすいデザインです。

ストレートの場合は「キャップ(つま先)を全て光らせる」と思われている方が多いのですが、
キャップの途中に皺があったり、芯がキャップ途中までのものもあるので、上述のように皺手前までを光らせます。

※ちなみに「キャップの内側に皺が入るのですが大丈夫ですか?」というご質問を頂くのですが、問題ありません。
キャップが長いデザインや、足の形の関係性で皺が入るので自然なことです。

キャップがあることで、ツヤを出している所とそうではない所の差がはっきりするので、
特に黒の場合はつま先だけエナメルのよう。。と、ほ~っとなります。

 

↓クリームのみの状態

1

 

↓WAXオン! つま先がエナメルのようです

2

 

●プレーントゥ

ストレートチップと違い境目がないので、レベル高しです。
当店職人も、最初は苦労率高しの靴です。

 

お先にビフォア&アフター。

↓クリームのみ。

IMG_3868

 

↓WAXオン!

IMG_3877

 

ポイントとしては、つま先の皺を境目にWAXの濃淡のグラデーションをかけます。
WAXを塗る際の微妙な指の力の入れ方、グラデーションのセンスなどが、肝になってきます。

全ての靴に甲部分もWAXOKとお伝えしましたが、プレーントゥの場合は特にこれを意識します。
繰り返しになりますが、部分的にWAXをのせても全体にまとまりが出ないので、
甲にもWAXをのせてつま先とツヤを繋げる、というのが大事なんです。

IMG_3878

なんだかやたら難しそうに聞こえてしまうかもしれませんが、
プレーンな分、自由度も高く、靴全体に一体感が出せた時は、よっしゃー!です。
ぜひ楽しんで磨いてみてください。

 

●メダリオン系

セミブローグ、フルブローグ、つま先メダリオンなどなど。
華やかな靴たちです。

 

↓まずはクリームのみ。

IMG_3869

WAXオン!

IMG_3880

 

メダリオンの靴の一番の注意点は、水の量です。
穴の断面から水が染み込みやすいので、他のデザインよりは少なめ、を意識します。
水が染み込むとWAXがのらなくなってしまいます。

もし水多すぎた、となったら、
豚毛ブラシなどで一度軽くブラッシングしてWAXを散らして(WAXをどかします)
30分~1時間ほど置いて乾かします。

そしてWAXを塗る順番も、
メダリオンのないサイドを先に→その後メダリオン部分へ、がよいです。

メダリオンの中にWAXが入った場合は、こうしてみて下さい。
(磨き中)→豚毛ブラシやコバブラシ(隠れた名品だと思います)でで上からポンポン叩いて掻き出す
(後で気付いた場合)→爪楊枝などで取る

こんな感じで。

IMG_3875

 

メダリオン系は平らな面が少ないので、光らせにくいのです。
ですがしっかり光らせると、メダリオンとその他の部分のコントラストが際立ちますよ。
メダリオン万歳!

IMG_3881

 

●Uチップ

カジュアルめな靴ですね。

 

↓クリームのみ

1

↓WAXのせました

IMG_3884

 

U字内側のつま先~甲部分よりも、靴のサイド、U字の形を特に光らせます。
理由は、U字内側は皺の面積が狭いので、光らせ過ぎると逆に格好悪くなるのです。

IMG_3885

 

U字側面がメインなので、
他の靴のようにWAXを小さくクルクルと動かすのではなく、横方向の動きがメインになります。

IMG_3883

矢印、見えますでしょうか。

 

●最後はローファー
Uチップ同様、カジュアルめな靴ですね。

↓クリームのみ

IMG_3858

↓WAXのせました

IMG_3882

ローファーはつま先に芯が入っていない靴が多いです。
芯があばしっかり光らせられますが、ない場合はWAXがのせづらいので、ツヤ控えめのしっとりした仕上げになります。
磨く前につま先を確かめてみましょう。

ただ芯がなくてもつま先の断面にある程度高さがあれば、 Uチップと同じ要領で磨きやすいです。

Uチップ同様、U字の内側にはあまりワックスはのせません。

これは私が磨いた失敗作。。内側に広範囲で光らせすぎました。

IMG_3861

皺の部分まで光ると皺が目立ってしまい、汚く見えてしまいます。

※皆さまの靴は私は決して磨きませんので、ご安心下さい。

 

Uチップやローファーはカジュアルな靴ですが、あえてツヤを出す面白さがありますね~。

 

以上、5タイプでした。

 

 

これも全ての靴に言えることですが、

最初の内はとにかく光らせることが一番になって

例えばつま先だけなど1ヵ所にWAXをのせがちだったり、

 

逆にどこもかしこも光らせようとしてしまいがちですが、

(楽しくなっちゃうんですよね)

ツヤのコントラストを作るからこそよりツヤが引き立ちますね。

 

いずれも全体を磨きながら、定期的に全体のバランスを確認しながら磨くのが大事なポイントです。

 

 

ではでは今週はこの辺で。

熱いお茶をがぶ飲みしながら仕事に励んでいる小林でしたー。

 

 

 

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